危険ドラッグの氾濫に手を焼く中国とロシア、合成麻薬撲滅の覚書を締結―露メディア

Record China    2015年4月21日(火) 15時11分

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15日、中国とロシアはこのほど、それぞれの国で社会問題になっている合成麻薬撲滅を目指す覚書を交わした。資料写真。

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2015年4月15日、ロシアメディア・スプートニクによると、危険ドラッグの「スパイス」の氾濫に手を焼いているロシア政府はこのほど、生産国である中国政府と「合成麻薬撲滅のための覚書」を交わした。19日付で中国・参考消息が伝えた。

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ロシア連邦麻薬流通監督庁のイワノフ長官と中国公安部の郭声[王昆](グオ・ションクン)部長が覚書にサインした。覚書には、新型合成麻薬の鑑定に必要な化学方程式の情報交換や新型合成麻薬発見の通知、合成麻薬の流通や密売を阻止する方法などが含まれている。

イワノフ長官は「新型のスパイスはロシアや中国だけでなく、国際社会にとっても大きな脅威だ。ロシアではこの3年間で押収した合成麻薬の量が10倍に増加している。今年第1四半期に押収した濃縮合成麻薬数トンで20トンのスパイスが製造できるが、これは数千万回使用できる量に相当する」と話す。

中国政府は昨年、ロシア政府の要請で国内のスパイス生産拠点10数カ所を摘発した。ロシアと中国が合同で行った「トロイの木馬」作戦では、合成麻薬を製造し、世界60数カ国に密売していた上海の多国籍麻薬組織を壊滅に追い込んでいる。ロシアでは昨年、288種類の新型合成麻薬がブラックリスト入りした。だが、すぐに化学方程式を少し変えただけの合成麻薬が中国で生産され、まさにいたちごっこの状態だ。ロシア当局は2015年末までに少なくとも300種の新型スパイスがリストに入ると予想している。(翻訳・編集/本郷)

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