<写真特集>やがて消えゆく中国の伝統的茶館

王嘯飛   2017年11月4日(土) 15時0分

中国上海のカメラマン、王嘯飛が消失する運命にある中国の古い茶館を写真と文章で紹介する。

中国上海のカメラマン、王嘯飛(ワン・シャオフェイ)が消失する運命にある中国の古い茶館を写真と文章で紹介する。

上海市の中心部から遠く離れた広富村には35年の歴史を持つ1軒の茶館がある。都市の拡大の波の中で、村とともに立ち退きの問題に直面している店だ。

伝統的な建築様式のこの建物が建てられたのは半世紀以上前の1956年のこと。店は付近に住むお年寄りの交流の場でもあり、彼らは早朝から茶と軽食、そして友人との会話を楽しみにここにやって来る。店が消えてしまうということは、お年寄りたちが憩いの場を失くすということでもあるのだ。(翻訳・編集/野谷

●王嘯飛(ワン・シャオフェイ)

1969年6月生まれ。上海市同済医院の広報部勤務。撮影歴は2005年から。「世界のあらゆる美しい風景に心が引かれる」と話す。過去には上海の石庫門、都市開発でできた廃墟などをカメラに収めた。日本やモロッコでの撮影経験もあり、人々の思考を引き起こすような作品を撮ることを心掛けている。

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