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日本全国で増加中!日本人が正体を知らなかった中国の料理店、その実態を探る

配信日時:2019年1月1日(火) 18時30分
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「沙県小吃」「小肥羊」――この文字を見ても、中国で人気の飲食店チェーンと気づく日本人は少ないのではないだろうか。近年、日本ではあまりなじみのないチェーンや地方料理店の出店が増えている。

程会長は「原因は大きく分けてふたつあります」と指摘した。まずは在日中国人の経済状況がよくなったことだ。日本で就職して一定期間が経過すれば、出費をさほど気にせずに外食を楽しめるようになる。さらに、中国の経済発展の恩恵で、中国人留学生の懐事情も以前に比べてよくなった。実家からの仕送りがあるので、それほどあくせくとアルバイトをしなくても大丈夫という中国人留学生も、さほど珍しくなくなったと指摘する中国人もいる。

中国人にはもともと、日本人と比べて外食を好む傾向がある。しかしかつての中国人留学生は、とにかく「苦学生」だった。そのため、なかなか外食というぜいたくはできなかった。それが近年は懐事情がよくなり、かなりの頻度で外食できる留学生が増えてきたという。

【日本進出を加速させる中国の国内事情も】

現在、都内だけでも前述の2店以外に、火鍋の「海底撈火鍋」、「小肥羊」、小籠包の「南翔小籠」、香港の点心専門店「添好運」、アヒル料理の「周黒鴨」など、多くの中国の人気店、伝統食の店が進出している。東京だけではない。「張亮麻辣燙」は大阪、「小肥羊」は名古屋、大阪、北海道、沖縄にも出店している。新しいタイプの中国料理店の増加は、全国規模だ。

程会長は、中国国内の事情にも言及した。店舗数が飽和状態で競争が激しいため、飲食店チェーンの多くが海外に目を向けはじめたという。日本も対象のひとつで、今後は四川や東北、山東、雲南など中国各地の特色ある料理の店が日本に「上陸」するという。

【在日中国人が味の『エバンジェリスト』に】

以前ならば、店が「本場の味」を提供したとしても、客の日本人の反応は「変わった味だね」程度だったかもしれない。花椒(ホアジャオ)など中国では一般的な香辛料が多く使われていた場合、強い刺激への違和感だけが印象に残ってしまったかもしれない。

しかし、主に中国人客を狙って営業する店に、中国人に連れられて訪れる日本人もいるという。同じテーブルについた中国人に「この味、この味なんですよ」と太鼓判を押されれば、有難みも増すというものだ。「なるほど」と納得する人も増えるだろう。

在日中国人の増加と彼らの経済力の向上で、日本人が馴染んでいない中国の味を提供する店の経営が成り立ちやすくなった。そして、自分が慣れ親しんだ味を知ってもらいたくて、そんな店に日本人の知人を連れてくる中国人がいる。在日中国人は、日本人に新たな味覚の世界を紹介する「エバンジェリスト(伝道師)」の役割も果たしているようだ。(取材/内山

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