<映画の中のチャイナ>「天才の数は中国が…」、自然な「接近遭遇」も―「ソーシャル・ネットワーク」

配信日時:2011年2月6日(日) 11時27分
<映画の中のチャイナ>「天才の数は中国が…」、自然な「接近遭遇」も―「ソーシャル・ネットワーク」
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2011年2月、「天才の数は中国が一番多いらしい…」―こんな会話から始まる話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」。随所に「チャイナ」要因が顔をのぞかせる。写真はフェイスブックの中国語ログイン画面。
2011年2月、「天才の数は中国が一番多いらしい…」―こんな会話から始まる話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」。主人公がストーリーのカギをにぎるIT界の大物と初めて面談する場面も中華レストランだったり、随所に「チャイナ」が顔をのぞかせる。現実の世界最大のSNS「Facebook」自身も対中進出を図っており、現代の映画としては自然な米中の接近遭遇といった趣きか。

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肝心の中身の方は、「事実に基づいて」いるものの創作を取り入れ、実在の人物がどんどん出てくる。特にはまり役は主役のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)。最年少の億万長者として華々しく注目されているまだ20代の青年にもかかわらず、まるで「お金持ちだという点を除けばあまり友だちになりたくない典型的なオタク」とでもいわんばかりに負の側面ばかりが描かれ驚く。北京五輪にも出場したというハーバード大の双子のボートマンもおちょくられたように描かれる。

どこまでが事実か判然としないが、訴訟社会として知られるアメリカで実在の人物がこれほど後ろ向きに描かれ大丈夫なんだろうか…。エンドロールでもこんなことが気になった。

とまあ、様々な疑問も浮かぶが、フィクションである映画として見る分にはとてもテンポも良く、主人公と唯一とも言える「友人=共同経営者」との関係の急展開も緊迫感をもって伝わってくる。世界を騒がせた無料音楽配信サービスのナップスター創設者というショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)の末路が印象に残る。アメリカで“活躍”する中国女性だって登場する。

ヨーロッパに比べれば新興のエリート校ハーバード大の臭いエリート意識と、一人きりの友人でもあっさりと切り捨てるIT長者のサクセスストーリーを見せつけられるのは嫌だという人には向かないが、とても刺激的な作品だ。<映画の中のチャイナ13>(文章/kinta)
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