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10日、極目新聞は、重慶市内の峡谷を流れる川の水が黒く濁っているとの情報がネット上で拡散し、注目を集めたことを報じた。
2025年11月10日、中国メディアの極目新聞は、重慶市内の峡谷を流れる川の水が黒く濁っているとの情報がネット上で拡散し、注目を集めたことを報じた。
記事は、フォロワー300万人以上を抱え、環境問題の告発で知られる人気ブロガー「漁獵斉哥」氏が9〜10日にかけて、重慶市南川区を流れる孝子河の水が激しく汚染されている動画を連続投稿したことで注目を集めたと紹介。フォロワーからの連絡を受けて現地に行き、実際に川の水が汚れていることを確認するとともに、ドローンを飛ばして洞窟から汚染源が流れ込んでいることも確認したと伝えている。
また、映像からは孝子河の水面が泡立ち、水も黒く濁っているのが確認できると指摘。9日に公開された動画は翌10日午前9時までに62万件の「いいね」がつくほど注目されたと伝えた。
極目新聞の記者が10日に同区の環境保護宣伝教育情報センターに問い合わせたところ「現在処理中」との応答があり、南川区生態環境保護総合行政執法支隊の担当者も同様の回答をするとともに「原因は分かっていない」とコメントした。
この件について、中国のネットユーザーからは、「上流に違法操業するメッキ工場があるのでは」「工業団地から地下に汚染水が不法投棄されているのでは」「養豚場の畜産排水では」「建築資材の投棄によるものでは」などと汚染源に対するさまざまな憶測が寄せられた。
また、「仮に汚染源が地中に染み込んだ場合、川の水だけでなく地下水系全体に汚染が広がる可能性があり、近隣住民の飲用水の安全も脅かすことになる」と指摘するユーザーもいた。
さらに、明らかな川の汚染が発覚しないということに疑問を感じ、当局による監督責任の不履行を指摘する声も。メディアやインフルエンサーによってさらされないと動かない対応への批判も見られた。
一方、「漁獵斉哥」氏のような市民の監督が問題を提起し、解決への道を強く後押ししたと評価するコメントも。「市民の目は当局よりも広範囲かつ迅速に問題を発見できる」という意見もあった。
このほか、山間部の水系にドローンや水質センサーなどの機材を積極的に配備して監督体制を強化することや、問題の通報者に対する報奨金制度を導入すること、汚染源を流した企業や責任者に対して実刑を含めた厳しい処罰を下すことなどを求める声が寄せられた。(編集・翻訳/川尻)
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