アリババの戦略的決定、今もジャック・マー氏の影響―中国メディア

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16日、中国メディアの鳳凰網は2019年にアリババグループ会長職を退いたジャック・マー氏が今も同社の戦略的決定に影響を及ぼしていると伝えた。写真はアリババ本社。

2025年9月16日、中国メディアの鳳凰網は米ブルームバーグの報道などを参考に、阿里巴巴集団(アリババグループ)の創業者で19年に会長職を退いた馬雲ジャック・マー)氏が人工知能(AI)戦略からフードデリバリー分野での競合他社との競争に至るまで、アリババの戦略的意思決定に重要な役割を担っていると伝えた。

事情を知る関係者の話によると、23年以降のアリババは馬氏と親しい間柄の蔡崇信(ツァイ・チョンシン)氏と呉泳銘(エディ・ウー)氏の2人によって経営されているが、数十億ドル以上の支出が見込まれる計画やAI戦略、電子商取引(EC)分野での京東(JD.com)や美団(Meituan)との競争について、事業の進捗状況など毎日最新情報を受け取っているという。

記事は「『アリババを再び偉大にする(MAGA)』という夢はアリババ社内のコミュニケーションで頻繁に語られていたが、アリババはこの目標達成のため、最も強力な武器の一つである馬氏を動員している。20年末に公の場から姿を消した馬氏は、公式に復帰したわけではないが、本社のどこへ行くにも社章を身につけ、過去5年間で最も積極的に業務に関与している」として、「具体的にはフードデリバリー事業の「淘宝閃購」に500億元(約1兆円)規模の補助金投入の決定や、アリババ全体のAI開発の進捗状況の監視のため、技術的なバックグラウンドを持つ側近の呉氏をリーダーとして、今後3年間でAIとクラウドコンピューティングインフラに3800億元(約7兆6000億円)以上を投資することを2月に表明したこと、シンガポールからイスタンブールにまで拡大したEC事業を監督する新進気鋭の蒋凡(ジャン・ファン)氏の起用などで、馬氏の影響力がますます明らかになっている」と指摘した。

北京を拠点とするEコマース業界シンクタンク「海豚智庫」の責任者、李成東(リー・チョンドン)氏は、「馬氏はアリババにとって最も重要なスポークスマンであり、カリスマ性に溢れたトップアイドルだ。馬氏の復帰はもはや彼がリスク要因にはならない事を意味し、皆が期待をふくらませている」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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