2025年6月5日、香港メディア・香港01は、日本の自動車メーカー・スズキが中国のレアアース輸出規制の影響を受けて小型車スイフトの生産を停止したと報じた。

記事は、米国が4月に「相互関税」方針を打ち出した後、中国が複数の重要レアアース製品および磁石の輸出について当局の許可を義務付ける規制措置を発動したと紹介。これにより複数の国が影響を受ける中、スズキが部品調達の遅延を理由として主要小型車であるスイフトの日本国内生産をすでに一時停止したと伝えた。

また、米自動車大手フォードも先日レアアース不足によりシカゴの工場での一部車種生産を停止する方針を示したこと、欧州自動車部品工業会（CLEPA）も先日、複数の欧州自動車部品サプライヤーで工場や生産ラインの停止が起きており、今後生産停止がさらに進む恐れがあると警告したことを紹介している。

一方で、中国外交部が5日に「わが国が出した輸出規制は国際的に通用するものであり、差別的なものではないし、特定の国を対象にしたものではない」と従来の姿勢を改めて強調するコメントを出したことを伝えている。

この件について、中国のネットユーザーは「素晴らしい」「わが国のレアアース生産シェアは世界一」「まずは日本が（笑）」「『Swift』を『Switch』と見間違えて慌てたぞ」「東京湾にレアアースが眠ってるんじゃないの？」「米国から半導体の規制を何度も食らったときにはどうして文句を言わなかったの？」「フォトレジストの規制をかけていた当時、こんなことになるって想像できていたか？」「レアアース戦略はまだ始まったばかりだ」といった感想を残している。（編集・翻訳/川尻）