「ドラえもん」にまつわる都市伝説、名作に潜む秘密とは?―中国メディア

Record China    2025年6月3日(火) 23時0分

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28日、中国のポータルサイト・捜狐に「ドラえもん」にまつわる都市伝説を紹介した記事が掲載された。写真はドラえもん。

2025年5月28日、中国のポータルサイト・捜狐に「ドラえもん」にまつわる都市伝説を紹介した記事が掲載された。

記事はまず、「都市伝説とは、必ずしも真実とは限らないが、不気味さは時に現実以上にリアルに感じられる。今回は、子ども時代を彩った国民的アニメ『ドラえもん』に関する話題を扱う。この心温まる、笑えて癒される名作に『語られてはいけない秘密』がこんなにも潜んでいたと誰が想像できただろうか。どの話も荒唐無稽に見えて、背筋が寒くなるような怖さがある。都市伝説は、子ども時代の記憶のひび割れのようなもので、見れば見るほど、考えれば考えるほど恐ろしくなる」と述べた。

記事は一つ目の都市伝説について、「1980年代初頭、『ドラえもん』の世界は現実ではなく、植物人間となった野比(のび)のび太の脳内で繰り広げられる幻想なのではないかという説が浮上した。この説によれば、のび太は交通事故で昏睡状態に陥り、その夢の中で『ドラえもん』という青いロボット猫に出会う。そして現実からから連れ出し、数々の空想の中で幸せに暮らす。しかし物語の最後でのび太は病院で目を覚まし、ドラえもんと別れを告げる。以後、ひみつ道具も、どこでもドアも存在しない世界へと戻るという」と説明した。

二つ目について、「『ドラえもん』にかつて『ガチャ子』というアヒルのような姿をした仲間がいたことをご存じだろうか?。口からひみつ道具を吐き出す能力を持ち、妹のドラミの前身とも言われていたキャラクターであったが、突然存在を抹消され『忘れられた存在』となった」と紹介した。

三つ目について、「誰もが一度は欲しいと思ったことのある『どこでもドア』だが、ある都市伝説ではそれが恐ろしい道具だとされている。伝説によると、どこでもドアは本来の自分を移動させるのではなく『意識をコピーして目的地へ送る』ことで、瞬間移動したかのような錯覚をつくり出しているという。もしドアの前にいる本体に何か事故などが起こった場合、コピーで転送されたあなたは何者になるのか?。それは果たしてあなたなのか?。この都市伝説は、人の存在や意識とは何かという哲学的な問いすら投げ掛ける」と論じた。

四つ目について、「この都市伝説は『単行本から削除された最も恐ろしい話』と言われている。『バラバラボタン』いう道具を手に入れ、他人と身体の部位を交換できるようになったのび太は、ジャイアンの腕、スネ夫の指、テストで100点を取る出来杉くんの頭脳、さらには犬の足とまで交換し、最終的には異形の怪物となる。あまりに悪趣味な展開のため、このエピソードは打ち切られ、以後公の場に出ることはなかったという」とした。

五つ目について、「初期のアニメエンディングで、主要キャラクター5人に加え『帽子をかぶった謎の少年』が映っていることをあるネットユーザーが指摘した。この少年は第1話でしか登場せず、名前も説明も一切なかった。一部では、彼は原作漫画に一瞬だけ出てくるモブキャラの『安雄』だと推測されている。しかしさらに不可解なのは『ドラえもん』40周年記念のリメイク版でもこの少年が再登場している点である。本物の安雄が別に登場しているにもかかわらず、正体不明のまま、この少年は何も語らず、誰も彼を消そうとしない」と言及した。

六つ目について、「あるエピソードで、ドラえもんがのび太に『どくさいスイッチ』というひみつ道具を渡す。ボタンを押せば、嫌いな人をこの世界から消すことができる。のび太はジャイアンを消し、誰も彼の存在を覚えていないことに気づく。次々と教師やしずかちゃんまでも消し去り、やがて世界にはのび太一人だけが残る。彼はその孤独に耐えられず泣き崩れる」と説明した。

七つ目について、「ある夜、トイレに起きたのび太が、突然家の電話が鳴るのを耳にする。受話器を取ると、雑音の中に『2日後…使うな』という声が聞こえたものの、のび太はそれを夢だと思い込む。2日後、のび太がどこでもドアを使うと、そこは真っ白な空間だった。ドラえもんは 『タイム電話』を取り出すが、世界が暗転。のび太が戻るとドラえもんの姿はなく叫び声だけが聞こえていた」とした。

八つ目について、「1984年7月20日の深夜、『最も不気味なエピソード』が放送されたとうわさされている。内容は、のび太とドラえもんが地底世界で謎の少女と出会い、封筒を受け取ると、警官に導かれ撮影現場へ向かうというもの。最終的に地球模型が真っ二つに割れ、黒い血のような液体が流れ出るという衝撃的なシーンで幕を閉じる」と紹介した。

九つ目について、「原作者の藤子・F・不二雄が亡くなった夜、深夜にひっそりと放送されたという一話。オープニングもBGMもなく、セリフも一切ない。画面には、ただのび太が一人で歩き続ける様子が約10分間映し出され、最後に彼は振り返って『行かなきゃ』とつぶやいたという。実在の証拠は存在しないが、いまもなお多くのファンの間で『作者からの最後のメッセージ』だと信じられている」と述べた。

最後に、「ある日、突然ドラえもんが動かなくなり、しゃべることもできなくなる。原因は電池切れだったが、電池を交換すれば彼の記憶はすべて失われてしまう。のび太はドラえもんとの思い出を守るため、猛勉強してロボット工学の博士となる。そして自らの手でドラえもんを、記憶を保持したまま復活させるのである。この感動的なストーリーはファンによるインターネット上の同人誌として制作されたものだが、あまりに感動的で多くの人々が『公式の最終回』と誤解したほどだった」と言及した。

そして記事は、「都市伝説とは、必ずしも真実とは限らないが、いつもわれわれの心に火をつけ、子どもの頃に見たストーリーの『もう一つの側面』を想像させる力を持っている。『ドラえもん』の持つ優しさと狂気、その両面こそが、長きにわたり愛され続ける理由の一つなのかもしれない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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