フィリピンのマルコス大統領は1月初め、中国が2023年に初めて迎える外国の元首として、中国を公式訪問しました。中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）は、中国訪問中のマルコス大統領に独占インタビューを行いました。

マルコス大統領は49年前、当時16歳で母親とともに中国を訪れたことにふれ、「わたしは1974年から今日に至るまでの中国の成長を目の当たりにしてきた。中国共産党と国家の指導者たちは中国を変えた。1974年には農業国家だった中国が、今では経済大国になっている」と語りました。

習近平国家主席は2022年11月、アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議を前に、タイのバンコクでマルコス大統領と会談し、「中国側は、中国とフィリピンの関係を常に戦略的見地から見ている」と指摘しています。その際、マルコス大統領は、「比側は中国と協力して、インフラ、エネルギー、農業、人文などの分野での協力を拡大し、より安定した力強い二国間関係を構築することを期待している」と表明しました。

今回、マルコス大統領は、｢中国を含むすべての国が、新型コロナウイルス感染症から抜け出しつつある。中国とフィリピンのパートナーシップを含め、ポストコロナ時代に構築する他国とのパートナーシップは、今後も、世界の安定に役立つだろう。南海の領土問題で、中国とフィリピンの間に意見の相違があるとしても、両国は良き友人であり、問題を直視し、友好的かつ公平な協議を通じて、互いに有益な解決策を見出していけると信じている」と述べました。（提供/CRI）