中国がもしゼロコロナをやめたら、新型コロナで死亡する人はどれほどになるか―独メディア

Record China    2022年12月5日(月) 16時0分

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3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「中国が新型コロナ規制を全面的に緩和した場合、一体どれだけの人が死ぬのか」とする記事を掲載した。

2022年12月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「中国が新型コロナ規制を全面的に緩和した場合、一体どれだけの人が死ぬのか」とする記事を掲載した。

記事は、厳しい「ゼロコロナ」政策に不満を募らせた市民による抗議デモが発生した中国で現在、感染対策措置緩和の足取りが速まっていると紹介。北京市では新型コロナの検査所が廃止されて市民が歓喜の声を挙げ、検査設備を撤去する動画がSNSで急速に拡散したほか、広東省深セン市では公共交通機関や公共スペースを利用する際にPCR検査の陰性証明を提出する必要がなくなったと伝えた。

一方で、これまで非常に厳しかった制限が緩和されることについて、市民は喜びとともに今後自身が感染する可能性や医療体系への影響についての懸念も抱いていると指摘。多くの医学研究者がすでに、中国が厳しいコロナ感染予防政策を緩めた場合にどれだけの死者が出るかについて分析しており、大多数の専門家が接種率の低さと集団免疫の弱さを中国の大きな弱点として認識していると紹介した。

その上で、広西チワン族自治区疾病コントロールセンターの卓家同(ジュオ・ジアトン)氏が中国の学術誌「上海予防医学」で発表した論文の中で「今年の香港の感染拡大状況を参照すると、中国本土で防疫規定を緩和すれば200万人が新型コロナによる肺炎で死亡する可能性があり、感染者数は2億3300万人にまで激増する恐れがある」との予測を示したと紹介した。

また、今年5月には中国と米国の研究者が学術誌「ネイチャー・メディシン」に共同発表した研究結果によれば、中国が「ゼロコロナ」を放棄し、ワクチン接種強化や治療環境改善といった保障措置を講じなかった場合、150万人以上が死亡する可能性がある一方、仮にワクチン接種が進めば、死亡者数を大幅に減らすことができると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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