フィンランド首相「欧州は中国に依存しすぎている」と警戒―中国メディア

Record China    2022年11月19日(土) 10時0分

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中国メディアの観察者網は17日、フィンランドのサンナ・マリン首相が「欧州は中国に依存しすぎている」と発言したことを伝えた。

中国メディアの観察者網は17日、フィンランドのサンナ・マリン首相が「欧州は中国に依存しすぎている」と発言したことを伝えた。

記事はロイター通信の報道を引用。それによると、マリン氏は同日に首都ヘルシンキで行われたイベントに出席した際、「欧州が現在、技術面で中国に依存しすぎていることを非常に懸念している」とし、「正直、私たちにはすでに弱点がある。チップや半導体を見れば分かるが、私たちはそれらに依存しすぎている」と述べた。

同氏はまた、欧州がロシアのエネルギーに依存していることで、エネルギー危機やコロナ禍での医療用品不足を招いたとし、「教訓にしなければならない」と指摘。欧州は人工知能や量子コンピューティングなどの新技術分野への投資を拡大すべきだとの考えを示し、「中国や他国に頼るのではなく、技術を開発するための能力と知識を確保しなければならない」と述べた。

このほか、欧州が台湾製チップにも依存しているとし、台湾情勢を念頭に「あらゆる紛争が技術サプライチェーンの深刻な中断につながりかねない」と懸念を示したという。

一方、観察者網の記事は「現在欧州を苦しめているエネルギー危機は、実際には欧州諸国の対ロシア制裁によって引き起こされたということ(への言及)を、マリン氏は避けた」と指摘。欧州委員会のヴァルディス・ドンブロウスキス副委員長が「中国は重要な成長市場であり供給源」と述べたことやドイツのオラフ・ショルツ首相が「中国デカップリング」に反対を示したことなどを例に挙げ、「ますます多くの欧州当局者が理性的な声を発している」と主張した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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