独メディアのドイチェ・ヴェレ（中国語版）は9日、国連開発計画（UNDP）が発表した国民生活の豊かさを示す「人間開発指数（HDI）」の順位を報じた。

HDIは191の国と地域を対象に、医療、教育、生活水準などの分野で採点したもの。国連開発計画が8日に発表した最新の報告によると、新型コロナウイルスの影響で9割の国でHDIが低下した。

ランキング1位はスイスで、ノルウェーとアイスランドが続いた。ドイツは9位、米国は21位、ロシアは52位だった。アジアでは香港が4位、日本と韓国が19位、中国が79位。ニジェール、チャド、南スーダンが最下位だったほか、北朝鮮やソマリアは情報不足で順位が付かなかった。

UNDPのアヒム・シュタイナー氏は「2021年（今回）のような全面的な低下は前代未聞で、10年余り前の金融危機のピーク時でさえ、HDIが低下した国は1割程度だった」と指摘。「私たちは非常に苦しい時代を生きている。洪水、干ばつ、パンデミックなど、次々に危機が訪れている。救出の循環に陥り、根本的に問題を解决できないでいる」と述べたという。（翻訳・編集/北田）