米国政府は中国ターゲットの活動強化、わが方も対抗せよ―中国人ジャーナリスト

Record China    2022年6月14日(火) 6時0分

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“愛国論調”で知られる中国メディアの環球時報の胡錫進編集長は、米国政府内で中国をターゲットにした部署の設立が相次いでいるとして、中国側は対抗を強化せねばならないと論じた。

香港のニュースサイト「鳳凰網」は10日付で、“愛国論調”で知られる中国メディアの環球時報の編集長を務める胡錫進氏による署名記事を掲載した。胡氏は、米国政府内で中国をターゲットにした部署の設立が相次いでいるとして、中国側は対抗を強化せねばならないと主張した。以下は、同記事の抄訳だ。

■米国は中国封じ込めを実現しようと懸命

米国のブリンケン国務長官は最近になり、国務省内に「21世紀に直面する最も重大な地政学的脅威」に対処することを任務とする「中国チーム」を設立すると発表した。米国では、国防総省が2021年2月に新たな中国作業部会の設置を宣言し、中央情報局(CIA)も同年10月にハイレベルの「中国ミッションセンター」の設置を発表した。

米国国務省の「中国チーム」は、中国の全世界における活動を追跡する組織だ。現在のところ米国国務省で「中国追跡」の作業をしている人員は約25人だが、中国チームが発足すれば約60人に拡大されると伝えられている。

米国国務省の狙いは明確だ。より大きな力を投入して中国の問題に焦点を当て、世界各地で増加し続ける中国の足跡を追跡することで、中国が利益を得ることを抑制し、中国に対する戦略的封じ込めを実現することだ。

米国が中国に対する警戒と圧力を強めていることは、中国のパートナーにも伝わると予想される。中国は南太平洋のある島国と安全保障協力協定を締結したが、米国とオーストラリアは直ちに妨害を始めた。米国は、中国がカンボジアのリアム海軍基地の高度化・改造プロジェクトを援助することにも猛反発している。中国と外国の正当な協力が米国とその同盟国に妨害される状況はますます多くなるだろう。

米国が力ずくで物事を行おうとすれば、中国は必然的に反発する。これは地政学の力学原理だ。中国は国際関係の基本的な論理を「てこ」にして、巧妙に振る舞わねばならない。

■中国は世界で「よいこと」している、米国がしているのは陰謀とペテン

中国の対外協力をけん引するのは経済であり、基本原則は互恵とウィンウィンだ。「一帯一路」では世界各地に道路や橋を建設し、発電所を建設し、通信網を張り巡らせている。米国がこれを阻止しようとするのは困難だ。米国政府は中国に圧力をかけるだけでなく、「中国企業によるインフラ建設は害をなすもの」だと、関係国を説得せねばならないからだ。このような常識に反する理屈では相手に嫌われるだけだ。

米国は阻止と制圧に力を入れる。中国が米国に対抗する方法は開放と開拓であるべきだ。米国は正常なことを不正常なことと主張して中国に対抗せねばならない。われわれがすべきことは、正常なことを行って、より大きなプラスのエネルギーを出現させることだ。そうすれば、中国は次第に主導権を獲得していくことになる。なぜなら、われわれが向かう先には平和と発展があり、世界各国の人々のよりよい暮らしがあるからだ。米国が向かっているのは政治優先の陰謀とペテンであり、米国が主張する「安全」と「正義」を得るためならば、世界各国の人々が貧しいままでも構わないという姿勢だ。

米国の力は依然として中国よりも強い。その国際的な動員力は特に強い。米国の同盟国と軍事基地は世界に広がっている。より多くの資源を中国を押さえつけることに振り向け、しかも同盟国の資源も投入する状況は、まさに「不善が

やって来る」の状況だ。しかし中国の歴史は悠久で、知恵と経験は豊富だ。中国の台頭は内在的なエネルギーと巨大な潜在能力によって出現したものであり、外からの力で押しとどめられるものではない。米国でもう一つの中国チームが設立された場合、われわれは何をやってやろうか。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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