【CRI時評】欧州の安全は欧州自らの手でコントロールすべき

CRI online    2022年5月12日(木) 18時50分

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中国の習近平国家主席は、9日にドイツのショルツ首相とのオンライン会談、10日にフランスのマクロン大統領との電話会談を行い、欧州諸国が欧州の安全を自らの手でコントロールすることを支持すると表明した。

中国の習近平国家主席は、9日にドイツのショルツ首相とのオンライン会談、10日にフランスのマクロン大統領との電話会談をそれぞれ行い、その中で欧州諸国が欧州の安全を自らの手でコントロールすることを支持すると表明した。

現在進行中のロシアウクライナの衝突が欧州にもたらす負の波及効果は深刻化している。米国の扇動の下で対ロシア制裁を続けている欧州は、深刻な反発に遭い、今回の衝突の主要な被害者の一つとなり、直面する安全保障上の試練は日に日に突出している。その中で最も手を焼く問題がエネルギー安全保障だ。欧州は、エネルギー不足を補うためにさらに高いコストの支払いを余儀なくされ、それはさらに物価を押し上げ、企業のコストを増加させ、欧州の工業の長期的競争力を弱体化させるだろう。同時に、米国が絶えず火に油を注いでいるため、欧州の安全はさらに大きな脅威に直面し、「鉄のカーテン」が再現する可能性が明らかに上昇している。

事実、欧州を抑え付け、欧州の戦略的自主性のプロセスを断つことはまさに、米国がロシアとウクライナの衝突をエスカレートさせる重要な目的の一つであり、米国は、ロシアとウクライナの衝突を荒縄に変えて欧州を戦車に縛り付けようとしている。安全、平和、繁栄を実現するために、欧州はさらに多くの知恵と勇気を必要としている。

歴史をみると、ブロック(集団)を作って対抗することは、世界の安全にとって重大な脅威だ。ロシアとウクライナの衝突はまさに、「冷戦の産物」である北大西洋条約機構(NATO)がロシア側の安全保障上の懸念を顧みず東方拡大を続けたことによって生じた悪い結果だ。現在、米国の策動の下で、「インド太平洋版のNATO」を作り「NATOのグローバル化」を鼓吹する声が激しさを増している。

欧州の大多数の国はNATOのメンバーであり、まずは自身の利益から出発し、欧州の恒久的な安全のために考え、ロシアと対等に付き合い欧州大陸の長期的な平和を実現できる方法を見つけ出し、バランスが取れた有効かつ持続可能な欧州の安全保障の枠組み構築を進めるべきであり、「米国のわな」に陥って米国の覇権を守るための道具に成り下がってはならない。(提供/CRI

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