反戦者はロシアでどのような迫害を受けているか―独メディア

Record China    2022年4月26日(火) 7時20分

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24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレは「ロシアで反戦者はどのような迫害を受けているのか」とする記事を掲載した。写真はロシア。

2022年4月24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレは「ロシアで反戦者はどのような迫害を受けているのか」とする記事を掲載した。

記事は、ロシア政府がウクライナ戦争の反対者を全力で恐喝しているとし、17日にロシア国内の40余りの都市で行われた反戦デモでは数千人の逮捕者が出たとした。また、ロシア軍に対する中傷行為を処罰する法律が発効してから1カ月余りですでに国内の裁判所に対して300件余りの起訴が行われ、そのうち少なくとも21件の起訴が受理されたと紹介。被告には「単に平和やウクライナでの流血を終わらせようと呼びかけた人や、平和的な方法で戦争に抗議した人が含まれている」と伝えた。

さらに、ロシアの各都市で平和活動を行っている人々は公共の場所で緑のベルトを着用することで、戦争に対する声なき抗議の意思を示していると説明。もともとはがん患者への支援を示すシンボルだったが、現在ではウクライナ戦争反対者を支持するシンボルにもなったと紹介した。

その上で、数日前にカザンで当局に身柄を拘束された市民は商店のプライスタグに「ロシア軍がマウリポリの芸術学校を爆撃し400人が砲火の中から救助された」といった情報を書いたとして当局に捕まったことを紹介するとともに、現地市民からはこの数日で身柄を拘束される確率がますます高まっており「青と黄色のマフラーを着用したり、青と黄色のドライフラワーを持っていたりといった理由で捕まる」との声が聞かれたとしている。

また、警察から捜査を受けた市民が「恐ろしい罵声、威嚇、暴力を繰り返し、手錠をかけてきた。その状態が3〜4時間続いた。携帯電話を出すよう威嚇してきた際には、出さなければ69歳になる母親の衣服を全て脱がせるぞと脅された」と語ったとした。

記事は、ある人権活動家の話として「このような迫害はたしかに大規模に発生している。その全ては恐喝が目的だ。当局は、捜査や刑事訴訟を行えば人々を黙らせることができると思いこんでいる」と伝えた。

記事によると、ロシア軍を侮辱した疑いに対しては多くの場合罰金が科されているとする一方で、罰金処分を受けて1年以内に再び反戦抗議罪に抵触する行動が見つかった場合は懲役判決を受けることになるとしている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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