上海で1カ月に13万人の感染者、現地の人に意識の変化も「必要以上に恐れていた」―米華字メディア

Record China    2022年4月11日(月) 12時20分

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10日、米華字メディア・多維新聞は、上海での新型コロナ感染拡大になかなか歯止めがかからない背景について考察した記事を掲載した。

2022年4月10日、米華字メディア・多維新聞は、上海での新型コロナ感染拡大になかなか歯止めがかからない背景について考察した記事を掲載した。

記事は、中央政府が「ゼロコロナ」方針の徹底を求め、各地から医療資源の支援が続々と寄せられているにもかかわらず、上海の新型コロナ感染者数は増加の一途をたどっており、8日午前0時時点で累計感染者数が13万人を超え、20年に湖北省で確認された6万8000人をはるかに上回る数字になったと紹介した。

その上で、上海で短期間に爆発的な感染が発生した背景には、感染力が強い、無症状感染者が大半というオミクロン株に対する現地当局による対策、準備が不十分だったこと、そして当局から市民に至るまで、厳格なゼロコロナ対策へのためらい、あるいは心境の変化があると分析。上海のパンデミックにより、中国社会は今後の新型コロナ対策をめぐる激しい議論が繰り広げられる時期に入ったとしている。

また、中国本土では最大規模の爆発的感染であるにもかかわらず、上海市内は「外部が思っているほど悲壮な雰囲気が漂っていない」と指摘。ネット上では、PCRを受ける上海市民がワイングラスを片手に順番待ちをしたり、チャイナドレスやスーツでドレスアップしたりといった「ショー」を繰り広げる様子が拡散しており、「感染が身近に迫りつつある中でも、エレガントさを保とうとしている」と伝えた。

そして、上海人の様子は他地域の中国ネットユーザーから見れば「浮ついているだけでなく、あまりにルーズであり、『大局意識』に欠けている」ように思え、口先では「ゼロコロナによるピンポイントな防疫」を掲げていても、封鎖されているはずの団地の住民に買い物を許すなど、末端部分の管理が非常に緩いとの声が出ていることを紹介した。

記事は、感染拡大の前でも悠然としている上海人からは、ウイルスに対する認識度に変化が生じたことがうかがえるとし「かつてはコロナはとても怖いと思っていたが、今回家族が感染したものの数日で回復したのを見て、ウイルスに対する知識が不足していて必要以上に恐れていたことが分かった」という現地市民の声を伝えている。

その上で、上海では「ゼロコロナ」を前提としつつ、コロナによる社会生活、生産活動への影響を可能な限り減らすというバランス路線を模索しているとの見方を示す一方で「しかし、種々の原因により彼らが試行錯誤できる余地は非常に小さい。最後は、上海も中国のゼロコロナ路線の中に飲み込まれることになるだろう」とした。(翻訳・編集/川尻

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