ウクライナ隣国のハンガリー議会選で親中派勝利、名門・復旦大学分校設立に追い風?

Record China    2022年4月8日(金) 20時20分

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ロシアの侵攻を受けるウクライナの隣国ハンガリーの議会選で、オルバン首相率いる右派与党が勝利した。同首相は中国に近いとされ、名門・復旦大学の分校設置計画にも追い風となりそうだ。

ロシアの侵攻を受けるウクライナの隣国ハンガリーで3日、議会選(一院制)が行われ、オルバン首相率いる右派与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が勝利した。同首相は中国に近いとされ、難航する中国の名門・復旦大学(上海市)のブダペスト分校設置計画にも追い風となりそうだ。

2010年に政権の座に就いたオルバン氏は中東などからの難民受け入れを拒否するなど、反欧州連合(EU)政策を展開。強権政治でも知られる。昨年、EUが香港問題を理由に中国と結んでいる犯罪者引き渡し条約を撤廃しようとした際には、反対票を投じて不成立へと導いている。

オルバン氏はウクライナ侵攻を続けるロシアへの対応が主な争点となった議会選でロシアを非難する一方、ロシアとの天然ガス供給契約を維持するため、ウクライナに兵器を供与しない方針を強調。ロシアへの資源依存から脱却することに反対する姿勢を示した。今回の勝利によりオルバン首相は4期目に突入し、12年を超える長期政権はさらに続くことになった。

首都ブダペストに復旦大学の分校を設立する計画は昨年4月、オルバン首相が中国側と合意した。52万平方メートルのキャンパスに人文、社会、科学、医学の4学部を置き、18億ドル(約2250億円)が投資される事業だ。このうち15億ドルは中国がハンガリーに借款で提供する。

これに対し、中国の政治的、経済的な影響力が強まることへの懸念に加え、ハンガリーの年間の高等教育予算に匹敵する資金が復旦大学の建設に使われることから、昨年6月、野党とブダペスト市民が中心なって1万人規模の反対デモを展開した。野党系のブダペスト市長は建設予定地そばの通りの名称を「自由な香港通り」などに変更して抵抗。オルバン首相は譲歩して計画はいったん棚上げになった。

同国の政治資本研究所のクレコ・ピーター所長は香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの取材に「復旦大学キャンパスの建設計画は進められるとみられる」とし、「選挙の大きな勝利で、オルバン首相はいかなる制約もなく、したいことができるようになった」と指摘。韓国・ハンギョレ新聞は北京特派員発で「再び軌道に乗る可能性が高まった」と報じた。

中国国際放送局によると、選挙結果を受け、中国の王毅国務委員兼外相は4日、ハンガリーのシーヤールトー外相と電話会談。与党が勝利したことに対する中国指導者の祝意を伝えるとともに、「ハンガリーは困難を克服する強靭(きょうじん)性と意志を持っており、中国は引き続きハンガリーが自主的に選択した発展の道を守ることを断固支持する」などと表明した。(編集/日向)

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