日本人のいついかなる時も危機意識を持つ姿勢には、本当に敬服―華字メディア

Record China    2022年4月6日(水) 9時20分

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1日、日本華僑報網は、「日本がロシアのまな板の鯉になりつつある」とする記事を掲載した。

2022年4月1日、日本華僑報網は、「日本がロシアのまな板の鯉になりつつある」とする記事を掲載した。以下はその概要。

およそ1週間前に、ウクライナゼレンスキー大統領が外国首脳として初めて日本の国会でビデオ演説を行ない、日本に対するさらなる支援、そしてロシアに対する制裁強化を求めた。さすがは元コメディアン、情感豊かな演技によって日本でも国会議員や市民の心を深く打つことに成功したようだ。

一方で、日本国内にはロシアへの制裁やウクライナへの支援に慎重さを求める声もある。例えば、北海道出身でロシアとの強いパイプを持つ鈴木宗男参議院議員だ。そしてもう一人の大物政治家が、安倍晋三元首相である。安倍氏はロシアとの平和条約締結、北方領土返還に向けてプーチン大統領との良好な関係づくりに奔走してきた経緯からロシアとの関係悪化に危機感を持っているようだが、欧米による対ロ制裁強化に加え、ゼレンスキー大統領の国会演説成功により、近ごろは安倍氏もウクライナ支持の意向を表出せざるを得なくなっている。

学術界では、日本における「プーチン研究の第一人者」と言われる政治学者で、筑波大学教授の中村逸郎氏が警鐘を鳴らしている。中村氏は「プーチン大統領のロジックからすれば、日本は敵国の元首に国会で演説することを許し、なおかつ称賛したことになる。日本政府のこのアクションが、自国に極めて大きなリスクをもたらす可能性がある」と認識しているのだ。

ロシアは「ゼレンスキー演説」より前の3月7日に、日本を非友好国リストに入れた。そして演説の2日前には、日本との平和条約締結交渉、北方四島の元住民である日本人に対する墓参ビザ発給停止を宣言した。そして現在、ウクライナによる予想外の抵抗にプーチン大統領が怒りを募らせる中、「ゼレンスキー演説」は火に油を注ぐことになり、プーチン大統領がウクライナに向けていた兵力を日本に差し向ける可能性がある、というのである。

中村教授によれば、ロシア、プーチン大統領にとって日本はウクライナよりも攻撃が容易であるという。中村教授の分析は日本のネット上で議論を巻き起こしており「ロシアの今の国力ではさらに戦争を発動することは難しい」という否定的な見解の一方で、「ロシアなら、プーチン大統領ならやりかねない」という意見も出ている。実際にそのようなことが起こるかはさておき、日本人のいついかなる時も危機意識を持つ姿勢には、本当に敬服する。(翻訳・編集/川尻

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