中国が後回しに?韓国次期大統領の“電話一本”に異例の注目ー韓国メディア

Record Korea    2022年3月25日(金) 6時20分

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23日、韓国・JTBCは「中国は尹錫悦次期大統領にとって低順位?かつてないほど注目される“電話一本”」と題する記事を掲載した。写真は韓国大統領府。

2022年3月23日、韓国のテレビ放送局・JTBCは「中国は尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領にとって低順位?かつてないほど注目される“電話一本”」と題する記事を掲載した。

記事によると、尹氏は同日、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席と電話会談した。これを受け一部では「中国がベトナムより後回しにされた」との反応が上がっているという。

これについて記事は「尹氏は大統領選当選後、米国バイデン大統領(10日)を皮切りに、岸田文雄首相、英国ジョンソン首相、豪州のモリソン首相、インドのモディ首相と電話会談した」とし、「4強(日米中露)のうち戦争中のロシアはさて置き、中国が抜けているためこうした反応が出たとみられる」と説明。その上で「過去の韓国大統領が就任前に中国の国家主席と電話会談した事例はない。それにもかかわらず尹氏と中国国家主席との会談にここまで注目が集まる理由は、おそらく新政権における中韓関係に対する懸念が大きいため」だと分析している。

選挙中、尹氏は「米韓同盟の強化を最優先する」と宣言し、北朝鮮の安保脅威に対抗するために高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を約束していたが、これに関し内外では「中国との対立が避けられない難しい問題だが、最近の政権引き継ぎ委員会の名簿には中韓関係を調整する解決役が見当たらない」との評価が出ている。中国の官営メディアも連日のように尹政権における中韓関係に対する懸念を伝えているという。

記事は「政治や経済的役割を考えると中国の反応は無視できず、尹政権も始まる前から中韓関係に対する悲観的意見をあえてつくり出す必要はない」と指摘し、「そのためか、『中国は就任前の次期大統領と電話しない』として問題視していなかった引き継ぎ委員会でも、今週中の電話会談を実現させるために中国側と調整中だとの話が出ている」「もし実現すれば、その電話一本が中韓関係にとって大きな意味になるだろう」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「予想通り。中国を遠ざけ、米国や日本、台湾、豪州、ベトナムと仲良くするべきだ」「中国に対して弱気な姿を見せてはいけない。そして北朝鮮に先制攻撃の意思を示して脅しをかければ、北朝鮮を交渉のテーブルにつかせることができる」など、尹氏への肯定的な声が寄せられている。

一方で「現実を直視しないと。韓国にある製品のほとんどがメード・イン・チャイナなのだから、中国とは離れられない関係だ」「尹氏は日本が大好き。日本にはこびを売り、中国に対しては扉を閉ざす。経済的損害は国民に押し付けるのか?」「韓国は中国と同じ夢を見て、共に進むべき。それだけが韓国の生きる道だよ。THAAD配備で報復を受けた朴槿恵(パク・クネ)前大統領を思い出してしまう」「国益を最優先に考えて仕事してほしい」など懸念を示す声も多数見られた。(翻訳・編集/堂本

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