習近平主席が仏独首脳とテレビ会談、ウクライナ情勢を中心に意見交換―中国メディア

人民網日本語版    2022年3月9日(水) 15時10分

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中国の習近平国家主席は8日午後、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と北京でテレビ会議の形式で会談した。

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中国の習近平国家主席は8日午後、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と北京でテレビ会議の形式で会談した。新華社が伝えた。

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習主席は「中国と欧州は、平和の追求、発展の追求、協力の促進において多くの共通言語を有している。われわれは責任を引き受け、激動し変化する世界により多くの安定性と確実性をもたらす必要がある。双方は対話を強化し、協力を堅持し、中国・欧州関係の安定した持続的な発展を推進する必要がある。双方は互恵・ウィンウィンの原則に基づき、グリーン・デジタルパートナーシップおよび各分野の実務協力を深め続ける必要がある。双方は引き続き多国間主義を堅持し、主要なグローバル・アジェンダを推進する必要がある」と指摘した。

マクロン大統領とショルツ首相は、欧州が世界の問題における中国の重要かつ積極的な役割を重視しており、中国側と緊密に協力して、重大な世界的試練の解決に努力する意向であることを表明し、中国側と共にEU・中国指導者サミットを成功させ、仏中、独中及び欧州・中国関係のたゆまぬ前向きな発展を推進したいとした。

双方は現在のウクライナ情勢について重点的に意見交換を行った。

マクロン大統領とショルツ首相は、現在のウクライナ情勢について「欧州は第二次世界大戦以来最も深刻な危機に直面しており、仏独は交渉を通じて問題を解決し、平和を実現するチャンスをもたらすことを支持する」と表明。中国が人道状況をめぐる提案を示したことに感謝し、中国側と意思疎通や調整を強化し、和平交渉を促進し、情勢がさらにエスカレートして、さらに深刻な人道的危機をもたらすことを防ぐ意向を表明した。

習主席は「ウクライナ情勢は憂慮すべきものであり、中国は欧州大陸で再び戦火が上がったことに深い痛惜の念を抱いている。中国は、各国の主権及び領土的一体性はいずれも尊重され、国連憲章の趣旨と原則はいずれも遵守され、各国の安全保障上の合理的懸念はいずれも重視され、危機の平和的解決に資する全ての努力は支持されるべきだと主張する。情勢の緊張の激化、さらには制御不可能な事態を防ぐことが喫緊の課題だ。中国はウクライナ情勢における仏独の仲裁努力を評価しており、仏独及び欧州側と意思疎通や調整を保ち、関係する各当事者の必要に応じて、国際社会と共に積極的役割を果たすことを望んでいる」と強調。

「われわれは共にロシアとウクライナの和平交渉を支持し、双方が交渉の勢いを保ち、困難を克服して交渉を続け、交渉によって成果を出し、平和を導くことを支持する必要がある。最大限の自制を保って、大規模な人道的危機の発生を防ぐよう呼びかける必要がある。中国はウクライナの人道状況をめぐり6つの提案を示した。ウクライナに対する人道支援物資をさらに提供する用意がある。この危機による悪影響を軽減すべく共に努力する必要がある。今回の危機に関連した制裁は、世界の金融、エネルギー、運輸、サプライチェーンの安定に打撃を与え、パンデミックの重荷を背負いながら前進する世界経済の足かせになるものであり、各方面に不利益をもたらす。われわれは共通、総合、協調的で持続可能な安全保障という考えを積極的に提唱する必要がある。中国は仏独が欧州自身の利益に立ち、欧州の永続的安全保障のために考え、戦略的自立性を堅持し、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な欧州の安全保障枠組の構築を推進することを支持する。また、中国は欧州、ロシア、米国NATOが対等な立場で対話に臨むことを歓迎する」と強調した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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