2人が死亡した大統領候補の遊説用バス、不正改造車だったと判明ー韓国メディア

Record Korea    2022年2月17日(木) 10時20分

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16日、韓国・YTNは「2人の死亡者を出した大統領候補の遊説用バスは不正改造車だったことが分かった」と伝えた。

2022年2月16日、韓国・YTNは「2人の死亡者を出した大統領候補の遊説用バスは不正改造車だったことが分かった」と伝えた。

記事によると、15日午後5時20分ごろ、忠清南道天安市に停車していた野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補の遊説バスの中で、50代の運転手と60代の党員の2人が死亡する事故が発生した。

韓国警察は、当該バスに設置されたLED電光掲示板の発電機から発生した一酸化炭素がバス内部に流れ込み、中毒になった可能性があるとして、事故の経緯を調べているという。

韓国国土交通部は、当該バスの車両番号照会した結果、車両の構造・装置変更の承認を受けていないことが確認されたと発表した。LED電光掲示板と発電機が不正改造だったという。

LED電光掲示板は自動車及び自動車部品の性能と基準に関する規則により車両等化装置に区分されており、車両に設置する場合、韓国交通安全公団から構造変更の承認を受けなければならない。発電機は車両に積載したり設置しても構造変更申請対象にはならないが、今回の遊説バスのようにLED電光掲示板をつけるために発電機を設置する場合、構造変更承認プロセスで発電機の吸排気系の構造の安全性なども点検対象になるという。車両構造変更の承認を受けていない場合、所有者および不法改造を知っていながら運行したドライバーに対し、1年以下の懲役または1000万ウォン(約96万6000円)以下の罰金が科せられる。

なお国土交通部関係者は「安候補だけでなく、他の大統領選候補側も遊説バスの構造変更を申請したことはない」と説明しているという。

これを受け、韓国のネット上では「他候補の支持者だけど、安候補の支持者の気持ちは痛いほどわかる。故人のご冥福をお祈りします」「安候補、頑張って。諦めずに最後まで完走してください」と安候補側への励ましの言葉が寄せられている。

また「まるで安候補が車両改造したかのように書いてるけど、業者からレンタルした安候補は被害者」「他の候補者側も遊説バスの構造変更を申請したことがないということは、業者側の不正改造が問題だったのか」など業者の責任を追求する声も。

その他「今回を機に候補者の遊説バスをすべて調査すべき」「遊説バスの安全強化のきっかけになってほしい」などの声も見られた。(翻訳・編集/松村)

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