「中国人はオーストラリアを朝貢国に」=豪防衛相の対中“最強硬論”が波紋広げる

Record China    2021年11月30日(火) 16時20分

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オーストラリアのダットン国防相が26日にナショナル・プレス・クラブで行った演説で「中国人はオーストラリアを朝貢国のように扱っている」と述べたことが波紋を広げている。

オーストラリアのダットン国防相が26日にナショナル・プレス・クラブ(NPC)で行った演説で「中国人はオーストラリアを朝貢国のように扱っている」と述べたことが波紋を広げている。

豪紙オーストラリアン・ファイナンシャル・レヴューの28日付の記事は、「過去数十年間のオーストラリアの大臣の対中発言では最も強硬なもの」だったと評した。

モリソン首相は演説前に内容についてダットン氏と話し合っていたといい、「私たちが置かれている不確実な環境について、国防相は全くもって正しい発言をした。彼は私が認識している事実を非常に明確に述べた。事実は非常にはっきりしている」と述べた。

一方、在豪中国大使館は、「ダットン氏が中国の外交政策に対する幻想的な読み間違いを広め続け、国家主権と領土を守る中国の努力を歪曲(わいきょく)し、中豪両国および国民間の衝突と分裂を扇動している」と批判した。

米華字メディア・多維新聞は29日付の記事で、ダットン氏の発言について「中国の脅威を再び言い立てた」と批判。ケビン・ラッド豪元首相が「彼(ダットン氏)は中国と戦争をしたいと願うわがままなティーンエイジャーのようだ」と述べたことや、ポール・キーティング豪元首相が同氏を「危険人物」と評し、「演説で描かれたオーストラリアの外交・国防態勢はぞっとするような侵略的で非現実的なもの」と批判したことを伝えている。(翻訳・編集/北田

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