2021年11月17日、韓国・ニューシスによると、韓国の1日当たりの新型コロナウイルスの感染者数が急速に増加している。

記事によると、16日の新規感染者数は前日より1062人増加した3187人だった。大型連休明けだった9月25日（3270人）に次いで過去2番目の多さだという。

重症患者数も連日過去最高を記録しており、病床の負担が高まっている。16日の重症患者数は前日より27人多い522人を記録し、現在の医療体制が受け入れ可能な限界ラインの500人を超えたという。

16日の時点でソウルのコロナ重症患者専門の病床稼働率は80％に迫っており、病床はすでに飽和状態になっている。これによる医療現場の人手不足も問題になっており、重症患者管理に対する懸念が高まっているという。

金富謙（キム・ブギョン）国務総理は「全国的な病床稼働率はまだ余力があるが、首都圏は一日一日をどうにか持ちこたえている状況だ」と説明したという。

これに韓国のネットユーザーからは「こんな状況なのにウィズコロナを継続。文政権は本当に無能」「ウィズコロナは不可能なのにいつまで続けるの？。外国も失敗している」「今すぐに防疫レベルを引き上げないと感染者が爆発的に増える」「ウィズコロナのせいでこれまでの努力が台無し」など、防疫措置を緩和して経済活動と並行する「ウィズコロナ」対策への不満の声が続出している。

その他「対策が急がれる」「ワクチン接種を終えたからといって油断してはいけない」のほか、韓国は新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた人を対象に相互の隔離なしの往来を認める「トラベルバブル」を推進中のため、「こんな状況なのに外国人観光客が押し寄せてくるの？」など不安の声も数多く寄せられている。（翻訳・編集/堂本）