福島原発の放射性物質、北極海に達し日本に戻る?=中国ネット「環境団体は何を」「日本は数年後に…」

Record China    2021年11月10日(水) 13時20分

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福島第一原発の事故をめぐり、日本の学者が「海洋に流出した放射性物質が北極海に達した」との研究結果を発表したことが中国でも波紋を広げている。

福島第一原発の事故をめぐり、日本の学者が「海洋に流出した放射性物質が北極海に達し、日本に戻ってきた」との研究結果を発表したことが中国でも波紋を広げている。

中国メディアの観察者網は9日、日本の報道を引用する形で、筑波大学の青山道夫客員教授が発表した研究結果を紹介。それによると、2011年の同事故により海洋に流出した放射性物質セシウム137が、米国西海岸に到達した後に一部北上し、太平洋最北部のベーリング海を経て、7~8年後に日本の東北沿岸に戻ったという。

また、17年にはベーリング海とベーリング海峡を越えた北極海の縁海のチュクチ海で、福島原発事故に由来するセシウム137が検出されたとしている。検出されたセシウム137は基準値を大幅に下回っているものの、青山氏は「動きから考えて、北部の北極海にも広がっているのではないか」との見方を示した。

青山氏は北太平洋761カ所で海水を採取し、セシウム137とセシウム134の量を調べた。また、共同研究や各国政府によるモニタリングなどの観測データを収集し分析したところ、セシウム137が北太平洋の南側を回って日本に戻るルートや、さらに日本海から津軽海峡を越えて太平洋に戻るルートが確認されたという。

この報道に対し、中国のネットユーザーからは「自分で自分を害するとはこのこと」「回転寿司か」「環境団体はなぜ声を上げない?」「日本は数年後に『先人たちの罪であり私たちも被害者』などと言い出しそうだ」といった批判の声が上がった。

一方で、「大丈夫、どうせ私は高確率で結婚しないし、子どももできない。だから怖くない。コロナが終わったらきっと日本に行ってみたい」「東京の高層マンションで優しい風に吹かれながら都会を眺める感覚が本当に好き。あの幸福感は一生忘れられない。もちろん、東京の高層マンションはとても高くて、今の私にはぜいたくすぎる。でも夢の一つ」などのコメントが寄せられ、他のユーザーから「精日(精神日本人)だ」などと非難の対象になっている。(翻訳・編集/北田

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