日本の衆院選、「抗中保台」の急先鋒議員が落選=「反中は万能薬ではない」と台湾専門家

Record China    2021年11月2日(火) 9時20分

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1日、環球網は、先日「台湾有事は他人事ではなく自分ごと」と発言した中山泰秀前防衛副大臣が衆議院選挙で落選したと報じた。

2021年11月1日、中国メディアの環球網は、先日「台湾有事は他人事ではなく自分ごと」と発言した中山泰秀前防衛副大臣が衆議院選挙で落選したと報じた。

記事は、中山氏が10月31日に衆議院選挙大阪4区で対立候補に敗れた上、得票率の低さによって比例代表での「復活」も果たせなかったため落選したと紹介。落選が決定的となった1日未明、本人が支持者を前に「心よりおわびする」と頭を下げたことを伝えた。

そして、中山氏について「日本の典型的な右翼政治家」とし、今回の選挙期間中は安倍晋三元首相や高市早苗自民党政調会長らからの応援を受けており、安倍元首相は応援動画の中で「最も信頼し、期待している政治家。日本にとって必要な人材だ」と語っていたと伝えた。また、防衛副大臣だった9月8日には、日本と台湾の距離が「目と鼻の先」であることから台湾有事は「他人事ではなく、自分ごとだ」と発言したことを紹介している。

その上で、日本メディアの報道として、中山氏が選挙機関中に外交と安全保障問題を強調し、落選後には「厳しい戦いだった」「落選の理由は枚挙にいとまがない」と語り、自身の思いが有権者に伝わらなかったことも敗因の一つとの認識を示したことを伝えた。

記事は、中山氏の落選について台湾メディアも報じており、中国時報電子版は1日に輔仁大学の何思慎(ハー・スーシェン)特任教授が「台湾で『抗中保台』の急先鋒と称される中山氏の落選に、台湾の支持者は傷心しているかもしれない」と語る一方で、「日本の有権者が最も関心を持っているのは経済問題、新型コロナ対策、社会保障など生活と密接に関わる政策。『抗中保台』を声高に叫んでも、有権者の心を動かすことはできない。『反中』は日本の選挙では万能薬ではない」と評したことを報じたとしている。(翻訳・編集/川尻

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