孔鉉佑駐日大使、中日関係のチャンスと試練を語る―中国メディア

人民網日本語版    2021年10月19日(火) 5時50分

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中国の孔鉉佑駐日大使は17日、中央広播電視総台の特別番組「大国外交」の単独インタビューに応じ、新たな情勢の下での中日関係の現状と展望などについて語った。

中国の孔鉉佑駐日大使は17日、中央広播電視総台の特別番組「大国外交」の単独インタビューに応じ、新たな情勢の下での中日関係の現状と展望などについて語った。在日本中国大使館ウェブサイトが伝えた。

中日関係が直面しているチャンスと試練に関する質問に対し、孔大使は「日本の新政権が先ごろ発足し、習近平国家主席は日本の岸田文雄新首相と非常にタイムリーかつ重要な電話会談を行った。両国首脳は来年の国交正常化50周年を契機に、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築を推進することについて重要な政治的共通認識に至り、両国関係の今後の発展について目標と方向性を示した」と指摘。

新型コロナウイルスのパンデミックと100年間なかった情勢変動が重なり合う現在、中日関係は新たな時代的背景の下でチャンスと試練の双方に直面している。パンデミックという厳しい試練を前に、両国協力は高い強靭性と大きな潜在力を示し、相互依存と互恵・ウィンウィンという本質的特徴が際立った。現在及びポストコロナの時代に着眼して、新型コロナと闘い、経済を回復させ、民生を改善することが、中日双方にとって共通の課題であり、グリーン・低炭素、デジタル経済などの分野で利益の一致する点が多くある。同時に、地域の重要国及び世界の主要エコノミーとして、両国は多国間主義の堅持、世界経済の回復促進、地域発展協力の促進、新型コロナや気候変動、テロリズムなど世界的課題への対応などの面において、幅広く関心を共有し、共通の国際的責任を負っている」とした。

孔大使はまた、「我々は、中日関係が複雑な試練にも直面している事に目を向ける必要もある。両国は政治体制や社会制度、イデオロギーが異なるため、様々な摩擦や溝を抱えることは避けがたい。これらの問題は、効果的に管理・コントロールされなかった場合、両国関係の改善と発展の障害となるだろう。このところ、国内外の様々な要因による影響を受けて、日本側は中国関連の問題において否定的な動きが度々際立ち、中日関係に妨害をもたらしている。我々は常に原則的立場を堅持し、自らの正当な利益を断固として守ると同時に、日本側に対しては、正しい対中認識を確立し、中国の発展を客観的かつ理性的に受け止め、4つの基本文書で確立された諸原則を厳守し、『互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない』という政治的共通認識を実行し、重大な問題や敏感な問題を適切に扱い、摩擦や溝を建設的に管理・コントロールし、両国関係の政治的な基礎を維持すべく努力するよう促す。我々は、日本側が中日関係の大局を損なわないように、対外関係において戦略的自主性を保ち、中国との関係やその他の国々との関係をバランスよく扱うことも望む。特定の国の誤った行為に追随し、加わることがあってはならない」と指摘。

「習主席は岸田首相との電話会談で、『仁に親しみ鄰に善くするは、国の宝なり』と強調した。これは中国の伝統的な国政運営哲学であり、中日の善隣友好関係の発展に対する中国側の明確な姿勢を十分に表している。 同時に、これは日本側に対する我々の期待でもあり、我々は日本の新政権が両国首脳の重要な共通認識を導きに、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築を共に推進すべく、実際の行動をより多く取り、我々と共に努力することを望んでいる」とした。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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