文大統領が提案した終戦宣言を北朝鮮が「時期尚早」と拒絶=韓国ネットも批判「文大統領が1人で空回り」

Record China    2021年9月24日(金) 22時20分

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文在寅大統領が国連総会で終戦宣言提案したことを受け、北朝鮮が「時期尚早」との判断を明らかにした。資料写真。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会で朝鮮戦争(1950~53年)の「終戦宣言」を提案したことを受け、北朝鮮が「時期尚早」との判断を明らかにした。9月24日、韓国メディア・ニュース1が報じた。

文大統領は現地時間の21日、米国・ニューヨークで開かれた国連総会において、米・韓・朝3カ国または米・韓・朝・中の4カ国での会談を呼びかけ、終戦宣言の推進を提案した。これに対し北朝鮮の李泰成(リ・テソン)外務次官は24日、朝鮮中央通信を通し「目の前の現実は、終戦宣言の採択が時期尚早だということを示している」と主張。「朝鮮半島と周辺の地上や海上、空中や水中で展開されている米軍の武力と膨大な戦争兵器、そして毎年さまざまな名目で行われている軍事演習は、米国が対朝鮮敵視政策を日増しに強めていることを示している」とし、「一触即発の状況が迫る中、ただの紙切れにすぎない終戦宣言がわれわれに対する敵視の撤回につながるという担保はない」と米国に対する警戒心をあらわにした。

また李次官は、「朝鮮半島で生じるあらゆる問題の根底には、例外なく米国の対朝鮮敵視政策が存在する」とし、「われわれを取り巻く政治的環境が変化し、米国が敵視政策をやめない限り、終戦を何百回宣言しても何も変わらない」と強調。「終戦宣言は長期間続いている朝鮮半島の停戦状態の終了を明言する政治的宣言であるという点で象徴的な意味はある。平和保障体系の樹立のために終戦を宣言することは、一度は考察すべき問題」としつつも、「現時点で終戦宣言は朝鮮半島の情勢安定のために全く役に立たず、米国の敵視政策を隠蔽(いんぺい)するために悪用される可能性があることに気付くべき」と主張したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「北朝鮮は常に戦争を始める機会を狙っているのに、韓国だけ終戦宣言をしても何の意味もない」「残りの任期も短いのに、なぜ文大統領はそんなに終戦を急ぐんだ?」「北朝鮮も反対する状態なのに、国連総会で持ち出すなんて恥ずかしい」「終戦できればうれしいけど、ただの片思いじゃ恋愛は実らないよ」「文大統領が1人で空回ってる。誰も望んでいないのに、金大中(キム・デジュン)元大統領のようにノーベル平和賞受賞でも期待してるの?」など、冷ややかな意見が相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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