中国が主張するコロナのコールドチェーン伝播説、なぜ海外の専門家は「目くらまし」だと思うのか―中国メディア

Record China    2021年9月2日(木) 12時20分

拡大

中国メディアの科技日報は1日、新型コロナウイルスの感染ルートをめぐり、「コールドチェーン伝播(でんぱ)説は信用できるのか?。国外の専門家たちはなぜかあいまい」と題する記事を掲載した。

中国メディアの科技日報は1日、新型コロナウイルスの感染ルートをめぐり、「コールドチェーン伝播(でんぱ)説は信用できるのか?。国外の専門家たちはなぜかあいまい」と題する記事を掲載した。

記事はまず、中国の専門家チームが「コールドチェーンは新型コロナウイルス感染拡大における可能性のあるルートの一つ」と指摘したことを説明。これについて、欧米の多くの専門家は懐疑的な見方を示しており、その根拠として「コールドチェーンによる伝播は中国でしか確認されていない」ことが挙げられているとした。そして、この説は中国が目をそらすための「煙幕」である可能性が高いと彼らは考えていると説明した。

また、「オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)のあるウイルス学者は以前、コールドチェーン伝播説を支持する見解を持っていたが、この見解は後に訂正された」とし、「ある者は煙幕だと考え、ある者は支持を撤回した。なぜ海外の専門家の言い分はこうもあいまいなのか。コールドチェーン伝播説は果たして信用できるのか。なぜ中国だけがこのルートを報告しているのか」と疑問を提起した上で、中国疾病予防管理センター(CCDC)が8月末にこうした疑問に回答したことを伝えた。

CCDCウイルス病予防管理所の許文波(シュー・ウェンボー)所長は、「新型コロナウイルスに汚染されたコールドチェーン製品によって作業員が感染した。作業員は『ゼロ号患者』であり、感染が最初に広がった時に主な役割を果たした。その後は、コミュニティーで感染が拡大した。新型コロナが発生した後、直ちに系統的な追跡調査を行わなければ、コールドチェーンの密かな伝播の証拠が覆い隠されてしまう」と指摘。雪の上で足跡が混ざっていると最初の足跡が誰のものか、どの方向から来たのかを見つけるのが難しいのと同じことだとした。

中国は北京、大連、青島などでコールドチェーンの伝播を発見したとしている。許氏は「まず『糸口』を見つけることが重要であり、そこから芋づる式に追跡を行うことが可能になる。各地域の『ゼロ号患者』がまさにコールドチェーンによる伝播の糸口であり、感染拡大の傾向がみられる地域で『ゼロ号患者』を見つける前提条件が整っていなければコールドチェーン伝播を感知することは困難である」とした。

その上で、中国ではすべてをクリアにする感染対策が常態化していたため、コールドチェーン伝播の「糸口」探しは常に初雪が降ったばかりの雪原のようになっており、「ゼロ号患者」を発見し、追跡しやすくなっていたのだと強調した。

許氏は、「コールドチェーン伝播に関するトレーサビリティーは能動的なモニタリングでのみ見つけることが可能で、しかも効果的なモニタリングシステムと科学者のチームワークが必要だ」と説明。「中国は全国の流行病と実験室のモニタリングシステムを頼りに、すべての症例について報告を実施し、追跡する戦略をとっているが、ほとんどの国ではそうではない。効果的なモニタリングシステムがなければ、コールドチェーン伝播が存在しても科学者に注目されることはない」と述べた。

許氏はコールドチェーン伝播が見落とされる可能性を二つ挙げた。一つは、「コールドチェーンによる感染の最初の患者は無症状感染者だが、症状が重くないためPCR検査をまったく行わず、病院を受診しないで治った場合、それはコールドチェーン感染の存在に気づかないことになること」とし、「中国では、現段階でコールドチェーン関連の仕事に従事するすべての人が定期的なPCR検査を行っている」とした。

もう一つは、「コールドチェーンの新型コロナの汚染状況のモニタリングが行われていない地域では、コールドチェーンによる感染例が出ても誰もこの感染者に対して疫学調査を行うことなく、コールドチェーンからの感染を発見することはできないだろうということ」だとした。「中国では専門家が各感染者の感染経路と各伝播チェーンのウイルスゲノムの類縁関係とその感染源を明らかにしている」と主張し、「事実、海外の多くの地域では感染者が多いため、疫学調査の統計的研究は行われなくなっている」とした。

ただ、能動的にモニタリングしても必ず発見されるわけではないとも指摘。許氏は「結局のところ、コールドチェーン感染は確率の低い出来事であることに加え、汚染された冷凍品が各ケースや外装に不均一に付着しているため、ウイルス量の多い汚染ケースや外装を発見することが難しく、採取されたサンプルのウイルス量では往々にして生きたウイルスを分離しにくい。これがコールドチェーンによる感染の発見をさらに難しくしている」と述べた。

また、「コールドチェーンが生み出す低温環境は、ウイルスに良好な生存空間を提供している。寄生虫や細菌などの病原微生物とは異なり、ウイルスは凍死せず、温度が低いほど長生きし、液体窒素の中では数十年ないし100年以上も生きる可能性がある」と指摘した。

CDCC中国現場疫学研修プロジェクト主任の馬会来(マー・フイライ)氏は「コールドチェーンの伝播は高度に重視する必要がある」とし、三つの理由を挙げた。一つは冷凍されたウイルスは長年保存され、条件が合えばいつでも新たな感染症を引き起こす可能性があること。二つ目は国や地域、大陸間をまたぐウイルスの遠距離感染が引き起こされること。三つ目は物体の表面に付着することで直接伝播し、コールドチェーンの加工、輸送などさまざまな過程での感染が考えられ防ぐことが難しいこと、としている。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携