米中が戦争する運命にない四つの理由―米海兵隊元総司令官ほか

Record China    2021年8月23日(月) 7時30分

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中国紙・環球時報(電子版)は20日、米国と中国が戦争する運命にない四つの理由とする記事を掲載した。資料写真。

中国紙・環球時報(電子版)は20日、米国と中国が戦争する運命にない四つの理由とする記事を掲載した。

ヨルダン・タイムズに18日付で掲載された記事を引用して伝えたもので、筆者は、米海兵隊元総司令官のチャールズ・クルラック氏と、ビル&メリンダ・ゲイツ財団元最高財務責任者のアレックス・フリードマン氏。

記事は、2034年に米国と中国が核戦争へと突入していく様子を描いた話題の小説「2034:次なる世界大戦」を取り上げた上で、「確かに、歴史上、台頭する勢力が支配する勢力に挑戦した際の結果は往々にして戦争だった。しかし例外もある。1世紀前の台頭する米国と衰退する英国との戦争に比べて、今日の米中間の戦争は避けられないものではない」と指摘。「米中間の戦争を回避できると信じる四つの説得力ある理由」として次のように述べている。

まず、2カ国の軍事衝突はすぐに核衝突になる。したがって米国は、ソビエト連邦と同じ状況にあることに気づくだろう。米ソ間の衝突を制限したのと同じ「相互確証破壊」の要素が米中間に当てはまる。国際社会も、潜在的な核戦争が実現しないことを確実にするために全力を尽くすだろう。

次に、歴史上、中国は長期戦をしていることを忘れてはならない。中国の軍事力は劇的に成長したが、それでも重要なほとんどすべての判断基準で米国に後れを取っている。中国は、長距離対艦ミサイルや超音速ミサイル、サイバーの軍事用途などの非対称兵器に多額の投資を行っているが、今後数十年間、航空機や大型船などの通常兵器で米国に匹敵することはないだろう。

第三の理由は、中国がすでに世界的なソフトパワー戦争で勝利を収めていることだ。中国の新型コロナ対応は米国よりもはるかに良く見えた。世界中のインフラ開発に資金を提供する「一帯一路」構想により、ドナルド・トランプ前大統領の4年間に米国の縮小によって残された空白に積極的に踏み込んだ。中国の指導者たちは、現状をよく見て、正しい戦略的道を進んでいる。

最後に、中国と米国は経済的に深く絡み合っている。トランプの貿易戦争にもかかわらず、2020年の米中二国間貿易は約6500億ドルで、中国は米国の最大の貿易相手国だった。両国のサプライチェーンのつながりは広大であり、中国は米国債1兆ドル以上を保有している。

米国と中国は多くの点で衝突する運命にある。だが国家間の直接的な戦争はその中の一つではない。(翻訳・編集/柳川)

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