文大統領、「日本も『空飛ぶ将軍』と恐れた」独立運動家の洪範図に最高勲章を授与

Record China    2021年8月18日(水) 19時20分

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文在寅大統領は17日、15日にカザフスタンから遺骨が返還された独立運動家の洪範図に、建国勲章大韓民国章を授与した。写真は韓国大統領府Facebookアカウントより。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、15日にカザフスタンから遺骨が返還された独立運動家の洪範図(ホン・ボムド)に、建国勲章大韓民国章を授与した。8月18日、韓国メディア・マネートゥデイが報じた。

洪範図は、日本による植民地時代の1920年に旧満州で朝鮮独立軍が日本軍と戦って勝利を収めた「鳳梧洞(ポンオドン)戦闘」の功労者であり、抗日武装闘争の象徴的な人物とされる。22年にはソ連の共産党に入党するが、スターリンの朝鮮人制移住政策によりカザフスタンに移住した後、43年10月25日に75歳で死去している。

文大統領は同日の午前、大統領府の忠武室で行われた式典において、「洪将軍は日本軍も『空を飛ぶ将軍』と呼んで恐れたほど勇敢だったが、カザフスタンではその慈悲深さと謙虚さで高麗人共同体の団結と発展に寄与した」と説明。洪将軍が余生を送ったカザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領も式典に参加する中、文大統領は洪範図将軍記念事業会のウ・ウォンシク理事長に勲章を授与した。

また文大統領は、「韓国とカザフスタンの友情は単なる外交関係ではない」とし、「両国の間には洪範図将軍と高麗人の同胞がおり、包容と共存の力で苦難の歴史を乗り越えてきた共通の経験がある」と強調。「遺骨の返還に格別の支援をしてくださったトカエフ大統領とカザフスタンの政府に、韓国国民を代表して深く感謝を申し上げる」と語った。

建国勲章とは韓国の建国や国家の礎を築く上で顕著な功績を残した人に与えられる勲章であり、大韓民国章は5等級(大韓民国章、大統領章、独立章、愛国章、 愛族章)のうち第1級に該当する最高の建国勲章だという。洪範図は62年にも抗日武装闘争の功績を認められ、建国勲章の大統領章を受章しているが、今回は独立運動に生涯を捧げた功績に加え、国民の独立精神を呼び覚まし、国民統合と愛国心の高揚に寄与した功績を称えるため、59年ぶりに追加で叙勲が行われた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「なぜ洪将軍の遺骨を返還させたのかと思ったら、彼は共産主義者だったのか」「洪範図は北朝鮮の共産党と手を結び、自由民主主義を志向して独立運動に参加した多くの人々を殺してる。なぜ文大統領が洪範図ばかり優遇するのかよく分かる」「洪範図はロシアの共産党に独立軍の情報を提供して、皆殺しにさせようとした人物だぞ」「さまざまな疑惑のある人物だから、大統領が彼の功績と罪をきちんと分けて説明して疑惑を解消すべき」「62年に一度勲章を受章してるのに、追加で授与して等級を上げようだなんて、ただのショーにすぎない」など、批判的なコメントが多く寄せられている。(翻訳・編集/丸山

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