首都カブール在住の中国人「タリバンがこんなに早く来るとは誰も思っていなかった」―中国メディア

Record China    2021年8月16日(月) 11時20分

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16日、澎湃新聞は、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブールを包囲したことについて、現地の中国人が「誰もこんなに早くタリバンが来るとは思っていなかった」と語ったことを報じた。写真はカブール。

2021年8月16日、澎湃新聞は、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブールを包囲したことについて、現地在住の中国人が「誰もこんなに早くタリバンが来るとは思っていなかった」と語ったことを報じた。

記事は、タリバンが最初の州都占領を実現してから10日でカブールの包囲に至り、タリバンの武装人員がカブールの郊外で待機し、「無血開城」に向けたアフガニスタン政府との交渉の行方を見守っている状況だと紹介。カブールの街は数日前までいつもと変わらぬ様相を呈していたものの「ほぼ一夜のうちに、この街は空っぽになってしまった」と伝えた。

そして、カブールにある国際組織で安全関連の業務に従事している中国人が「街にはほとんど人がいなくなった。一般市民は家に引きこもっているはずだ。これまであったたくさんの検問所が撤去され、軍事警察の姿も見えなくなった」と現地の状況を紹介したとしている。

また、この中国人によれば現地市民はタリバンがこれほどまでに急速にカブールを包囲するとは考えていなかったようで、「14日まで、スタッフたちは政府軍がカブールを守ってくれると語っていたが、15日になるとどうやってカブールから離れるかを話し合い出した。カブールの空港は米軍に接収されており国外逃亡は不可能なので、自動車で僻地に逃れることになりそうだ」という中国人の話を伝えた。

なお、包囲されたカブール市内は、小さな戦闘が単発的に発生したものの、総じてなおも平静を保っているという。一方、14日夜から停電が始まったとのこと。中国人の話では、「タリバンの到来によって発電所から従業員が消えたことが原因」のようだ。

記事は、中国人が「恐ろしいのはタリバン自体ではなく、警察官すら消えたカブールの街で今後暴動や略奪事件が発生する可能性があることだ」と語ったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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