豪州が中国のワクチン支援を妨害?中国「コロナ利用したいじめ」、豪州「そんなことは全くない」

Record China    2021年7月6日(火) 15時20分

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中国による太平洋諸国へのワクチン支援をオーストラリアが妨害していると報じられたことについて、中国外交部の汪文斌報道官が5日の定例会見でコメントした。

中国による太平洋諸国へのワクチン支援をオーストラリアが妨害していると報じられたことについて、中国外交部の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官が5日の定例会見でコメントした。

中国紙・環球時報は先日、消息筋の話として、「オーストラリア当局はパプアニューギニアの防疫政策を左右する『顧問』を多数配置し、中国をリスクの高い国に指定するなど中国をターゲットにした政策を打ち出している」と指摘。中国からのワクチン支援についても「パプアニューギニアに複数の障害を設けるよう『暗に指示』し、『扇動』し、中国製ワクチンの認可を遅らせるなど妨害している。さらには、ジェームズ・マラペ首相が中国製ワクチンを受け入れるのをオーストラリアが直接的に妨害した」などと伝えていた。

この件について記者から問われた汪報道官は、「オーストラリアの一部の人物が新型コロナの流行を利用して政治的ないじめや脅迫を行っている。これはパプアニューギニアの人々の生命、健康を軽視するもので、基本的な人道主義の精神に反する。極めて偽善的で無責任だ」と批判。「断固反対」の姿勢を示した。また、「われわれにはいかなる地政学的目的もない。オーストラリアには、中国と太平洋諸国のワクチン協力を妨害し破壊することをやめるよう勧告する」と述べた。

一方、豪メディアのABCによると、オーストラリアの太平洋問題担当相のゼッド・セセリャ氏は「決してそうではない」とし、中国側の指摘を政府として否定する考えを示した。また、「オーストラリアがこれまで、そして長期にわたって質の高い医療サポートやワクチンサポートを提供してきた記録を見てほしい」と訴えた。

このほか、豪シンクタンクのローウィー国際政策研究所の太平洋諸島プログラムのジョナサン・プライク(Jonathan Pryke)氏は、新型コロナウイルス感染拡大の際、オーストラリアはパプアニューギニアへの支援を強化し、同国の感染拡大抑制のためワクチンや医療機器、管理サービスを提供したとし、「オーストラリアが中国の行動を妨害していると表現するのはやや不公正だ」と指摘。「むしろ、中国が提供するよりも優れた代替策を提供しているだけ」との認識を示した。(翻訳・編集/北田

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