中国外交部「米は新型コロナ起源調査のためWHO専門家を自国に招くべき」

人民網日本語版    2021年6月29日(火) 18時40分

拡大

中国外交部の28日午後の定例記者会見で、汪文斌報道官が新型コロナウイルス起源調査に関する質問に答えた。

中国外交部の28日午後の定例記者会見で、汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官が新型コロナウイルス起源調査に関する質問に答えた。

【記者】報道によると、武漢ウイルス研究所で勤務した経験があるDuke-NUS メディカルスクール元助教のダニエル・アンダーソン氏は先日、「一部メディアによる研究所の描写や科学者に対する悪意ある非難に驚愕している。ウイルスは故意に作り出されて人類に感染したのでも、故意に漏出させたのでもないと確信している」とした。これについて中国側としてコメントは。

【汪報道官】ウイルスの起源解明は科学的問題であり、政治化されるべきではないと中国側は繰り返し強調している。質問で言及されたアンダーソン助教を含め、科学的・理性的・客観的立場を堅持する国際社会の多くの科学者はいずれも、ウイルスの起源解明を政治化する米側の一部のやり方に明確に反対している。

アンダーソン氏は、武漢ウイルス研究所の実験室には厳格な取り決めと要求があり、実験室への出入りの手順は入念に設計された、非常に複雑なものだとしている。またアンダーソン氏は、武漢ウイルス研究所の研究者3名が2019年11月にインフルエンザ様症状のために入院したとのウォール・ストリート・ジャーナルの報道についても、2019年末まで、武漢研究所で彼女の知る人に発病者はいなかったとした。

われわれは、イタリア・ミラノにあるサッコ病院の感染症科主任であるマッシモ・ガッリ氏がイタリア下院社会委員会で、「新型コロナウイルスは未知のウイルスであり、内部に遺伝子工学の痕跡はない。科学的観点からすると『研究所流出説』には全く科学的根拠がない」としたことにも注意を払っている。ガッリ氏やイタリアの他の専門家3人、つまりローマ生物医学大学教授のチッコッツィ氏、パヴィーアにあるサン・マッテオ総合病院研究所ウイルス実験室長のバルダンティ氏、ラザロ・スパランツァーニ国立感染症研究所のポリト氏はいずれも、「ウイルスが広まったのは自然現象による可能性が99%」と考えている。

米側の一部が騒ぎ立てる「武漢研究所からの新型コロナウイルスの流出」に事実に基づく根拠が全くないことは、事実が繰り返し証明している。我々は米側に対して、事実と科学を尊重し、起源解明を政治化するやり方を直ちに止め、国際社会の懸念するフォート・デトリックや米国が世界各地に設立した200余りの生物学研究所の状況について早急に説明するとともに、世界保健機関(WHO)の専門家を自国でのウイルス起源解明研究のために1日も早く招待するよう改めて促す。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携