中国が「貧困脱却」をアピール=日本の協力にも謝意―共産党創立百周年に向け東京で展示会開幕

Record China    2021年6月29日(火) 15時50分

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中国共産党創立百周年記念「幸せな生活を追い求めて=中国貧困脱却成果展示会」が東京都内で開催された。「中国が貧困から脱却した」とアピールするもので、日本の各界代表が出席した。写真は挨拶する孔鉉佑大使。

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6月28日、中国共産党創立百周年記念「幸せな生活を追い求めて=中国貧困脱却成果展示会」が東京都内で開催された。「中国が貧困から脱却した」とアピールするもので、駐日中国大使館などが主催し、日本の政治、経済、文化界各界の代表、朝日、毎日、産経、Record China、日本テレビ、TBSテレビなど日本メディアや、人民日報、新華社通信、中国中央ラジオテレビ総局など中国メディアが参加した。

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孔鉉佑大使は冒頭の挨拶の中で、「今年初め、貧困脱却戦で絶対的貧困の撲滅が達成された。貧困を撲滅し、人々の暮らしを改善した。100年前、中国共産党は苦しんでいる大衆の解放という初心を抱いて党をつくり、事業を興し、革命の歩みを開始した。改革開放後、中国は人類の歴史上かつてない規模で、最も強力な、最も多くの人口に恩恵の及ぶ貧困脱却攻略戦を実施して、絶対的貧困の撲滅という任務を達成し、『国連持続可能な開発のための2030アジェンダ』の貧困撲滅目標を10年前倒しで実現した」と語った。

孔大使によると、改革開放後、計7億7000万人の農村人口が貧困から脱却。2012年以降、毎年平均、世界の中等国の人口に相当する1000万人余りが貧困から脱却した。貧困県の9年制義務教育の定着率は94.8%に達し、貧困人口の99.9%以上が、国民健康保険にあたる基本医療保険に加入。2889万人の貧困人口の飲用水の安全問題が適切に解決され、790万人の貧困世帯が農村の老朽家屋改造によって安全な家に住むようになったという。

一方で、孔大使は「欧米の一部の反中国政治家とメディアは、いわゆる『人権』を理由に、中国を攻撃し、貶めることばかりに夢中になり、さまざまな嘘は枚挙にいとまがない。これらによって中国の平和的発展の決意は変えられない。われわれは揺るぎなく自国のことをしっかりやり、中国の民衆がよりよい暮らしを送れるよう努力し、引き続き全世界の貧困退治と世界の人権進歩のために貢献していきたいと思う」と強調した。

さらに孔大使は「中国の貧困脱却事業の成功のためには、日本を含む国際社会の支援もあった。日本政府と経済界は中国の貧困救済事業に積極的に貢献しており、われわれは長年、内蒙古で砂漠対策と緑化を進めた友人の遠山正瑛、高見邦雄両氏、および河南省の農村で堆肥(たいひ)と循環型農業技術を普及させた農業専門家の川崎広人氏が、中国の貧困救済事業のために汗水流したことを忘れない。貧困救済協力は中日の互恵協力の重要な一部分であり、中日友好の生き生きとした一ページでもある」と日本人の協力に謝意を示した。

その上で、「中国は近代的社会主義国家の全面建設という新たな道のりを歩み始めており、日本も重要な発展段階にあり、両国関係は一連の重要なチャンスを迎え、また複雑な要因も抱えている。来年には中日国交正常化50周年を迎え、双方はまたそれぞれ東京オリンピックと北京冬季オリンピックを控える中、中日関係と両国の交流・協力がより大きな発展をとげるよう希望する」と呼びかけた。

この展示会は東京都港区虎ノ門の中国文化センターで7月2日まで開催され、80枚の関連写真や資料などが展示されている。(八牧浩行

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