根性でメダル取れば拍手の文化は日本から、「今夏、東京で見たい克日」と韓国紙

Record China    2021年6月26日(土) 19時20分

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東京五輪を控え、韓国紙は「今夏、東京で見たい克日」とのコラムを掲載。「根性でメダルさえ取れば拍手される文化は日本から」と指摘し、「韓国人は変わる」と呼び掛けた。

東京五輪開催を7月に控え、朝鮮日報は「今夏、東京で見たい克日」とのコラムを掲載した。「根性と軍紀を叫んで『やればできる』と選手を追い立て、メダルさえ取れれば拍手される文化は日本から」と指摘。順位は別に堂々と笑っている若者に拍手を送ってこそ「韓国人は変わる」と呼び掛けた。

コラムは「ユニクロを着てトヨタ車に乗ったら極悪な『土着倭寇(わこう)』のレッテルを貼られてしまう世の中だが、スポーツは依然として親日的だ」と前置き。韓国にも根強い「メダル至上主義」は日本から来たとして、そのルーツを1964年の東京五輪女子バレーボール決勝で当時、最強といわれたソ連を破った日本チームの大松博文監督に求めた。

この中では「監督自ら編み出した新技術『回転レシーブ』と『時間差攻撃』。機械のような組織力で勝ち進んだ日本女子バレーは『東洋の魔女』と呼ばれたが、実情は魔女と言うより獣に近かった」と説明。「参観に来た人はいずれも『ここは地獄』と絶句』するような厳しい練習があった」と述べた。

大松監督の人生観を変えたのは太平洋戦争。生き地獄といわれた戦争末期のインパール戦線から帰還した監督は「いかなる肉体的困難も精神力で克服する」「歴史は勝者のもの」「汗に血を加えろ」「勝つことが一番」を学んだ。

スポーツが敗戦の恨みを晴らす手段だった。ソ連と試合をするとなったら「奪われた北方領土を思い出して敵を殺せ」と激しく選手にハッパを掛けた。大松監督は「名将」と仰がれ、76年モントリオール五輪で銅メダルを取った韓国女子バレーチームも特別指導を受けた。

コラムは「こんな金メダルの方程式が韓国にも渡って来て、体育の現場を青あざだらけにした」と言及。「スピードスケート・ショートトラックの沈錫希選手、トライアスロンの故・崔淑賢選手が告発し、バレーボールの李在英・多英姉妹のいじめ論争が示唆するように、韓国スポーツの成果至上主義と暴言・暴力の問題は現在進行形だ」と続けた。

その上で「7月に東京で2度目のオリンピックが開かれる。感激であれ絶望であれ、選手の涙は見たくない。代わりに後悔なく努力し、すべて終わって心の中がすっきりした晴れやかなほほ笑みが見たい」と強調。「順位がどうあろうと堂々と笑っている若者に拍手を送ってこそ、韓国人は変わる。これこそ『やればできる』ことであって、今年の夏に東京でぜひ見たい克日だ」と結んだ。(編集/日向)

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