北京では「ハトの飛行」も禁止、共産党成立100年の祝賀行事前に治安維持を強化―台湾メディア

Record China    2021年6月22日(火) 9時20分

拡大

7月1日に中国共産党成立100年の祝賀行事が実施される北京市では、治安維持のための対策が強化されている。写真は北京市内を飛ぶハト。

台湾メディアの中央通訊社は19日、7月1日に中国共産党成立100年の祝賀行事が実施される北京市で、治安維持のための対策が強化されていると紹介した。飼育されているハトを飛ばす行為も禁止されたという。

国家郵政局、国家公安部、国家安全部の中国政府3部門は18日、6月21日から共産党成立100周年の祝賀行事が終わるまで、北京に向けて発送される郵便物などは必ずX線装置で安全を確認せよと指示した。中国政府・公安部は日本の警察庁に相当する中央政府部門であり、国家安全部は情報分野における国家の安全を維持することを職務とする政府部門だ。

この指示によれば、北京市内宛の郵便物や宅配便は発送前にX線装置による2回の検査を受け、検査を実施した組織と省を明記した「安全標識」を貼り付けねばならない。北京市に届いた時点で「安全標識」のなかった郵便物などは差し戻す。

同時に、北京市についてはドローンなど低空低速小型航空機による集配と配達も厳禁された。

記事によると、北京市では5月下旬から、警察官による賃貸住宅住人の調査も行われるようになった。住人が北京市民の戸籍を持っていない場合には臨時居住証などを提示させ、1週間以上が経過してから警察官が改めて訪問し、前回調査時と同じ人が住んでいるかどうかを確認している。

6月中旬からは、地下鉄の駅における臨時検査も強化された。警察官が乗客に対して「抜き打ち」方式で、身分証などの提示を要求しているという。

13日午前0時から7月2日午前0時にかけては、市内に「浄空限制区(クリアランス制限区)」が設けられ、中国共産党成立100年の祝賀行事の公式活動として使用されるハトや気球以外を除き、飛行の安全に影響する場合には物体や鳥を空に放す行為が禁止された。

そのため北京市通州区では、飼育されているハトなどの鳥を飼育舎の外に出して空に放すことが全面的に禁止された。その他の「浄空限制区」でも午前6時から午後3時まで、ハトなどを放すことが禁止された。(翻訳・編集/如月隼人

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携