中国の影響力が米国を上回っている国々―米メディア

Record China    2021年6月21日(月) 6時20分

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中国紙・環球時報によると、米ニュースサイトのアクシオスは18日、「中国の影響力が米国を上回っている国々」とする記事を掲載した。写真はサハラ砂漠。

米ニュースサイトのアクシオスは18日、「中国の影響力が米国を上回っている国々」とする記事を掲載した。中国紙・環球時報(電子版)がその内容を要約して次のように伝えている。

中国は、1980年時点ではアルバニアという1カ国だけで最も影響力のあるプレーヤーだった。だが今では、サハラ以南のアフリカと東南アジアのほとんどで盟主となっており、北半球でも米国に追い付いている。

米デンバー大学と米シンクタンク、大西洋評議会の新しい研究リポートの作者は、2カ国間の貿易、安全保障、外交関係などの定量化可能な側面(取引された商品の価値、提供された援助、武器の移転など)を取り上げ、ある国が他の国にどの程度依存しているかという観点からバランスを調べ、過去30年間の明らかな傾向として、「米国の世界的な影響力は停滞し、欧州の影響力は衰退し、中国は急速に拡大している」と分析した。

中国は、2000年時点でもイランやミャンマー、スーダンなどのほんの一握りの国で最も影響力があるとランク付けされていたが、2000年代初頭には経済が拡大するにつれて影響力が急増した。

リポートの作者の一人であるジョナサン・モイヤー氏は「現在、ある国の影響が国際システムで機能する方法は、主に軍事的影響力に焦点を当てていないことがよくあるが、それは依然として重要だ」と述べている。その影響力の大部分を生み出すのは、世界貿易の中心における中国の役割だ。

もう一人の作者であるマシュー・バロウズ氏は、米国の保護貿易主義へのシフトは、中国との競争力を低下させているとの見方を示し、「米国が重要な地域貿易協定から脱退していることにより、バランスは中国の方へと傾いている」と述べている。

リポートによると、米国は現在、インド、日本、サウジアラビアオーストラリアなどの経済大国を含む約50カ国で最も影響力のある国であるのに対し、中国は34カ国だ。

インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムを含むいくつかの国では、米国と中国の影響力は緊密にバランスが取れている。(翻訳・編集/柳川)

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