留学希望の中国人に米大使館がビザ発給拒否、理由は「父親が警察官」で中国側反発―香港紙

Record China    2021年5月18日(火) 15時20分

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米国大使館(写真)が、米国への留学を希望する中国人学生に対して「父親が警察官」であることを理由にビザ発給を拒否した。中国報道官は米国を批判した。

香港紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」は14日、北京市内にある米国大使館が、米国への留学を希望する中国人学生に対して「父親が警察官」であることを理由にビザ発給を拒否したと報じた。中国報道官が同件について米国側を批判した。

米国大使館はビザ発給を拒否した中国人学生に対して、中国の情報関連4機関と法執行関連1機関に雇用されている高官およびその配偶者と子女へのビザ発給は停止されており、ビザ申請者の父親は(該当する機関の)「下級将校」と見なされたと説明した。

中国外交部の華春瑩報道官はこれについて、「米国が政治的な理由で両国の正常な人の往来をかく乱し、米中関係によくない状況をもたらしていることの『良い証拠』」と述べた。

華報道官はさらに「米国の論理を適用するなら、中国は米国の情報関連や法執行者とその家族へのビザ発給を拒否すべきなのか」、「米国が自らが誤ったと認識し、正常な人の往来の許可を助けることを希望する」述べた。

米国は過去数年来、STEM(科学、技術、工学、数学)に関連する中国人が米国で生活し仕事をすることを難しくし、ビザ発給も厳しくする政策を打ち出した。2020年には米司法省が中国人4人を、自国軍との関係を隠してビザを不正に取得したとして訴追した。「サウスチャイナ・モーニングポスト」によると、米国ではその後、中国人学生と研究者の計1000人以上のビザが取り消された。

2019-20学年度において、在米留学生総数の約35%が中国人学生だったという。(翻訳・編集/如月隼人

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