無形文化遺産・ろうけつ染めの伝承人の「夢」―中国

人民網日本語版    2021年4月27日(火) 21時40分

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貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州丹寨県出身の王欣穎さんは6歳の時に無形文化遺産・ろうけつ染めに触れ、19歳の時に同県のろうけつ染め伝承人に認定された。

貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州丹寨県出身の王欣穎(ワン・シンイン)さん(21)は6歳の時に無形文化遺産・ろうけつ染めに触れ、19歳の時に同県のろうけつ染め伝承人に認定された。新華網が伝えた。

ろうけつ染めはミャオ族の間で代々受け継がれてきた伝統の民間染色法で、色調はとても上品で、模様は優美。民族情緒と地域の特色にあふれ、第一陣の中国国家級無形文化遺産リストに登録されている。

2017年、貧困脱却の難関攻略が大々的に推進されるにつれ、丹寨県に観光スポット・万達小鎮が建設された。無形文化遺産の伝承人たちが、家賃無料で招聘され、補助金も提供されている。王さんは、家族と一緒にそこに、ろうけつ染め体験店を開き、観光客がろうけつ染めづくりを体験できるようにしている。同店には、ろうけつ染めづくり体験ルームがあるほか、王さんらはそこで商品の研究開発や販売も行っている。王さん一家は、以前、貧困者として登録されていたものの、貧困から脱却し、地元で有名な「ろうけつ染め家族」となった。

今年4月、上海ファッションウィークに招待された王さんは、「都市はとても美しく、ビルも高い。でも、故郷が一番自分に合っている。私を成長させてくれるのはろうけつ染めだけ。今後はろうけつ染めの要素を取り入れたおしゃれなアパレル商品を作り、一人でも多くの人にろうけつ染めを好きになってもらいたい」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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