紫砂壺(急須)を使った中国茶の淹れ方!茶器を育てる奥深い世界

中信出版日本    2021年4月26日(月) 20時40分

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中国茶を入れる際に思い浮かべる急須「紫砂壺」。紫砂壺は土で作られた焼き物で、中国語で「ズシャーフー」と読みます。

中国茶を入れる際に思い浮かべる急須「紫砂壺」。紫砂壺は土で作られた焼き物で、中国語で「ズシャーフー」と読みます。

【画像】紫砂壺を使った中国茶の淹れ方を確認

紫砂壺には様々な種類があります。その中でも中国江蘇省宜興県で採取できる土から素焼きで作られた「宜興紫砂壺」が最上級とされており、これで淹れたお茶は、味わいがよりまろやかで格別に美味しいといわれています。

そのほか、中国四大美人の一人・西施をモチーフにした「西施壺」や、立身出世の意味が込められた「魚化龍壺」など、さまざまな形の紫砂壺があり、その形は中国の人の生活や故事の中から生まれたものです。
 
今回は、紫砂壺を使った淹れ方をご紹介したいと思います。

紫砂壺で淹れるのに必要な道具 紫砂壺

それでは、下記の8つの道具を使って淹れていきたいと思います。

(1)茶道組(チャーダオズ) 5つの道具がセットになっています。今回は茶漏(チャロウ)と茶匙(チャーシー)のみ使います
(2)茶漉(チャール) 茶こし
(3)公道杯(ゴンダオベイ) ピッチャー。注ぎ口の付いたコップでも代用可
(4)茶盤 (チャーパン) トレイ。深めのお皿でも代用可
(5)品銘杯(ピンミンペイ) 湯飲み。お猪口(おちょこ)でも代用可
(6)紫砂壺 (ズシャーフー) 急須でも代用可
(7)茶荷(チャーホー) 茶葉入れ。小皿でも代用可
(8)熱水壺 (ルーシュイフー) 湯沸かし器。電気ケトル、鉄瓶でも代用可

紫砂壺で淹れるのにおすすめの茶葉 紫砂壺は他の茶器と比べると保温性に長け、吸収性があるのが特徴です。そのため、高い温度で香りを楽しむ烏龍茶(青茶)、黒茶、紅茶が適しており、格別な美味しさを味わうことができます。

その吸収性からお茶の味わいと香りを茶壺に含んでしまうので、一つの紫砂壺で淹れるお茶は、同じ種類の茶葉にするのが一般的です。

紫砂壺を使った中国茶の淹れ方

1.茶器を温めます。まずは紫砂壺に七分目までお湯を注ぎ、公道杯に移します。人差し指で紫砂壺の蓋を押さえます。

紫砂壺

2.公道杯のお湯を品銘杯に注ぎます。公道杯に余ったお湯は茶盤に流します。茶盤の代わりに深めのお皿でも代用できます。

紫砂壺

3.紫砂壺の蓋を開けて、茶漏を上にのせて茶葉を入れます。茶漏は茶葉がこぼれるのを防ぐために使います。

紫砂壺

4.紫砂壺の口の縁に円を描くようにお湯を注ぎます。

紫砂壺 入れ方

5.お湯を一度茶盤かお皿に流す「洗茶」という作業を行います。これは茶葉のほこりを取るため、また香りをたちやすくするためで、黒茶・青茶のみ行います。

紫砂壺

6.再度、紫砂壺にお湯を注ぎます。高い位置から注ぎ、お湯が紫砂壺から少しあふれるまで入れます。

紫砂壺

7.紫砂壺の口を蓋の縁で円を描くように滑らせてから、蓋をします。

紫砂壺

8.蓋をして、ゆっくりと円を描くように紫砂壺の外側にお湯をかけて、そのまましばらく蒸らします。中からも外からも温めることでさらに美味しい味わいとなります。その後、品銘杯に入っているお湯を茶盤に流します。

紫砂壺 入れ方

9.香りが出てきたら、紫砂壺から公道杯へお茶を注ぎます。公道杯に入れることで、お茶の濃さが均一になります。

紫砂壺

10.公道杯のお茶を品銘杯に注ぎます。紫砂壺にはお湯を足して、何煎も味わうことができます。ぜひ、味や香りの変化も感じてみてください。

自分なりの紫砂壺を育てる奥深い世界 紫砂壺

中国には「養壺(ヤンフー)」という言葉があります。これは長い月日をかけてお茶を何度も淹れ、丁寧に手入れをすることで「茶壺を育てていく」という意味です。大切に養壺された紫砂壺は、使い込むほど色つやがよく、最初に買った新品とは違う深い味わいのある茶器に仕上がっていくのです。

中国のお茶屋さんでは、自分の育てた紫砂壺の自慢大会をしている男性の姿を目にすることがあります。また、ある企業の社長室で、立派なお茶テーブルや紫砂壺が並んでいて、商談前に社長自らがお茶を淹れてくれることも何度かありました。

奥深い茶器「紫砂壺」、ぜひお気に入りの紫砂壺を見つけて、ゆったりと中国茶を淹れてみませんか。(提供/中信出版日本)

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