中国製の新型コロナ用ワクチン「防護力」は67%、南米チリでの調査で判明―仏メディア

Record China    2021年4月18日(日) 12時20分

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中国・シノバック社が開発した新型コロナウイルス用ワクチンの有効率(防護力)が南米チリでの結果、67%と分かった。写真はチリ国旗も見える同国国内の様子。

フランスメディアのRFIによると、中国の生物製薬会社である北京科興(シノバック)が開発した新型コロナウイルス(COVID-19)向けワクチンの有効率が67%と分かったと報じた。南米のチリでの大規模な調査の結果、判明したという。

ワクチンの有効率とは、「ワクチンを投与しなかった場合と比べて発症率をどの程度低下させたか」を示す数値だ。例えば、100人の人がいて、あるウイルスについてワクチンを接種しなければ20人が発症したとする。ワクチンを接種した場合の発症者が8人であれば、20人中の12人の発症を防止したとして有効率は60%になる。そのため、ワクチンの「有効率」はワクチンの「防護力」と呼ばれる場合もある。

RFIによると、チリのエンリケ・パリス保健相は、過去2カ月間にわたる接種の成果について「この数字なら、国民は安心できる」と述べた。また、シノバックのワクチンは、重症化して入院が必要となる人の数を85%低減させ、設備がさらに整った病室に収容せねばならない人の数を89%低減させることも分かったという。

チリ政府は、全国民の80%に相当する1520万人に接種を受けさせたいと考えている。シノバックのワクチンは効力を発揮させるために2度の接種が必要とされるが、現在までに1度目の接種を終えた人は760万人で、2度目の接種を完了した人は500万人あまりで、政府目標の約3分の1に達した。

同国では現在までに使用されたワクチンの86.9%がシノバック製で、それ以外にも米製薬大手のファイザーと独製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンを使用しているという。チリにおける新型コロナウイルス感染者は累計110万人に達し、うち2万5000人が死亡した。(翻訳・編集/如月隼人

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