台湾脱線事故、大惨事はなぜ起きたのか―仏メディア

Record China    2021年4月5日(月) 17時20分

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4日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、台湾で発生した列車脱線事故の原因について専門家の見解を紹介する記事を掲載した。

2021年4月4日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、台湾で発生した列車脱線事故の原因について専門家の見解を紹介する記事を掲載した。

記事は、台湾花蓮県にある清水トンネルの入り口付近で2日、太魯閣(タロコ)408号特急列車が20メートル上の坂から滑落してきた作業車と衝突して脱線、50人が死亡して約150人が負傷したことを紹介。事故発生後には「鉄道当局はこのような危険な地形の場所にも監視システムを設置していなかったのか」との疑問の声が上がったとした。

そして、台湾鉄路が4日に「工事により改善できない傾斜部分には警報システムを設置するが、今回の事故現場の坂は工事による改善が可能と評価されていたため、警報システム設置対象から外れていた」と説明したことを伝えている。

また、台湾運輸安全調査委員会の責任者が、事故前の映像では運転席から線路上のトラックを視認できたのはわずか250メートル手前で、当時の時速で計算すれば視認から衝突までの時間はわずか6.9秒しかなかったと述べ「仮に警報システムがあったとしても、運転手が反応して衝突を回避できた時間は非常に限られていた」との見解を示したと紹介した。

さらに、台湾交通部が4日に土木技師組合やエンジニアリング企業の技師16人に委託して現場調査を実施し、土木技師が事故発生の要因として「夜間の作業時間における安全確保のみに留意し、昼間に列車が通過する時間の安全確保が疎かになっていた」「施工現場の周囲にコンクリートなどの防護柵を設けたり、斜面の摩擦係数を高める措置をとったりしていなかった」「交通部の『鉄路両側禁建限建規則』に基づき、技師団体に安全評価を委託していなかった」「施工に伴うレールの変形に対する監視システムが設けられていなかった」など複数の可能性に言及したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

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