中国の空母4隻目は初の原子力推進?長期間の作戦投入可能で戦力が大幅向上―香港紙

Record China    2021年3月22日(月) 6時30分

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中国が建造中の4隻目の空母について、香港紙は「動力を原子力とする案が検討中」と報じた。実現すれば、中国初。原子力空母は通常型に比べ長期の航行が可能で戦力が大幅に向上する。中国初の国産空母「山東」

中国が建造中の4隻目の空母について、香港紙は「動力を原子力とする案が検討されている」と報じた。実現すれば、中国初の原子力空母となる。原子力空母は通常型に比べ長期間の作戦投入が可能で戦力が大幅に向上する。

中国海軍の現有空母は「遼寧」(基準排水量5万3000トン)と「山東」(同5万5000トン)の2隻。遼寧は旧ソ連で設計された未完成の艦体をウクライナから購入して改修し、2012年9月に就役した。山東は初の国産空母で19年12月に就役した。いずれも動力は蒸気タービン方式の通常型だ。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は今年1月、「上海で建造中の3隻目の新型空母が年末までに進水する可能性がある」との観測を報道。25年までに海軍に引き渡されるとの見通しも伝えた。中国共産党100周年記念日である7月1日に合わせて完成させるという見方もある。

動力はやはり通常型だが、従来の2隻は船首部分に傾斜のついたスキージャンプ式の甲板で艦載機の離艦を行うタイプなのに対し、3隻目は艦載機を発進させるための電磁式カタパルト(射出機)を装備しているとみられるという。

4隻目について香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」の電子版は13日、中国人民解放軍と近い消息筋の話として「人民解放軍指導機関である中央軍事委員会は空母に原子力推進力を使うための中国船舶工業グループ(CSSC)の計画を検討している」と伝えた。

同紙によると、CSSCは18年2月に原子力空母の開発を開始。CSSCは「原子力空母は人民解放軍海軍が25年までに深海と大洋で戦略的転換と戦闘態勢能力を向上するのに助けになるだろうと明らかにしている」という。原子力推進システムはレーザーとレールガンのような高エネルギー兵器の運用も支援できるとされる。(編集/日向)

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