海南・三亜の中国軍基地に乾ドック2カ所、空母の母港化が可能に

Record China    2021年1月4日(月) 8時30分

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海南省・三亜の中国軍基地で建設されている全長350メートルの乾ドック2カ所の完成が近い。空母の基地としての利用が可能になるという。写真は三亜の風景。

中国メディアの観察者はこのほど、海南省・三亜の中国軍基地で建設されている全長350メートルの乾ドック2カ所の完成が近いと紹介した。空母の基地としての利用が可能になるという。

観察者によると、米国メディアが衛星写真を分析して報じたという。中国の現有空母である遼寧と山東、さらに建設中の3隻目となる空母が、三亜の基地に「永久滞在」することが可能になるとみられている。中国はこの基地の拡張を続けており、海軍航空部隊用の施設はすでに完成した。

また、中国軍は2020年12月初旬に、三亜に駐屯する艦載機隊の演習を実施した。演習ではZ-9(直-9)ヘリコプターが、海上にある目標に向けて対艦ミサイルの発射などを行ったという。三亜の海軍航空部隊の基地では拡張後、無人機のBZK-005の部隊も駐屯するようになった。

三亜で乾ドック2カ所の建設が始まったのは16年で、山東省の青島に続いて、空母を維持できる2番目の基地になる見込みという。また、衛星写真によると、三亜の基地のふ頭は長さ700メートルで、空母2隻が同時に停泊することができる。

海南島には原子力潜水艦、通常動力型潜水艦のほか、

膨大な数の艦船から成る水上艦隊が配備されている。中国海軍の南方向け艦隊が増強されつつあり、空母2隻が常駐できるようになることで、中国の南シナ海への軍事的支配力はますます増強されることになる。

記事では最後に、空母を長期に渡って保有する海軍基地にとって、乾ドックが極めて重要であることを示すために、米海軍が使用する横須賀基地を紹介した。船舶の補修のための乾ドックが6カ所あることが、横須賀基地の重要性を決定づける大きな要因とした。米軍が北東アジアで唯一運用する航空母艦「レーガン」も、横須賀基地の6号乾ドックで定期的に補修を受けていると紹介した。(翻訳・編集/如月隼人

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