韓国IKEAの従業員の不満が爆発、一体何が?=韓国ネット「良い企業も韓国に来ると…」

Record China    2020年12月26日(土) 12時20分

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22日、韓国・オーマイニュースによると、韓国で「夢の職場」として羨望の的だったスウェーデンの家具大手IKEAに従業員から怒りの声が相次いでいる。写真は韓国IKEA。

2020年12月22日、韓国・オーマイニュースによると、韓国で「夢の職場」として羨望の的だったスウェーデンの家具大手IKEA(イケア)に従業員から怒りの声が相次いでいる。

韓国IKEAの従業員らはこのほど、「世界各国の売り場と同等の給与と福祉水準」を求めて今月24日からストライキを始める計画を発表した。一方、IKEA側は「(韓国法人にだけ)支給していない賃金や福利厚生はない」と主張し、「労働組合の合法的な争議行為を保障しつつ顧客サービスに支障が生じないよう最大限の措置を取る」と話しているという。

記事によると、2014年に韓国に進出したIKEAは当初、高い時給や正社員雇用などの厚待遇、年齢・経歴不問の採用方式、IKEA式弾力的勤務制度(従業員が休みたい日を先に決めてそれ以外の日に勤務できる制度)、コーヒーを飲みながら休憩できるスウェーデンの文化「Fikatime」制度といった幅広い福利厚生で注目を集めた。

ところが実際は「期待外れ」で辞職する人が続出。労働組合によると、オープン時に約800人いた従業員は、現在は600人ほどに減少したという。

従業員からは「IKEAは従業員をロボットのように扱っている」「Fikatimeを取ったことは一度もない」「休憩時間は厳しく管理されるため食事は飲むように食べる」「法律で定められた休憩時間以外は1分たりとも座る時間はない」「会社が弾力的勤務制度を保証しないために多くの人が辞めていき、100人近くいた物流チームの従業員は3分の1になったが、チームの業務量はそのままで残った従業員の負担だけ増えた」などの声が上がっているという。

また記事は、こうした「激務」にもかかわらず、従業員の年収は「業界最低」水準だと指摘している。時給は比較的高いものの、他の韓国の大型スーパーと違ってボーナスが支給されないのだという。

従業員らは「あるときはグローバル企業の基準、あるときは韓国内の同種業界の基準を都合よく採用している」として、IKEA側の「態度変化」を求めているという。

これに韓国のネットユーザーからは「韓国をばかにしている。労組を応援する」「そんな企業は追放しよう。これはもう虐待レベルだよ」「『スウェーデンでは駄目だけど韓国では汚いマネをしても大丈夫』と考えているんだ」などIKEAへの批判の声が相次いでいる。

また、「IKEA本社が韓国の従業員をぞんざいに扱う指針を出すはずはない。韓国の幹部らがこうしたシステムを作り上げたことは間違いない」「良い企業も韓国に来るとひどい企業になる。本当に不思議。人をごみのように扱う文化を捨てなければ先進国にはなれない」「韓国の労働法が問題だ」「IKEAの韓国現地化が完了?そうはさせない。今の韓国国民は昔とは違う」など韓国内の問題を指摘する声も続々と寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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