「契約はたった1カ所」「供給時期も不透明」韓国政府のコロナワクチン供給計画に批判の声

Record China    2020年12月10日(木) 12時20分

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9日、韓国・ソウル新聞は、韓国の大学教授が文政権のコロナワクチンの供給計画を批判したことについて報じた。

2020年12月9日、韓国・ソウル新聞は、専門家が文在寅(ムン・ジェイン)政権の新型コロナウイルスワクチンの供給計画を批判したことについて報じた。

記事によると、韓国・檀国(タングク)大学医学部のソ・ミン教授は自身のブログを通じて「文政権が8日、4400万人分のコロナワクチンを確保したと発表したが、実際に契約したのはアストラゼネカだけだ」と述べた。

韓国保健福祉部の朴凌厚(パク・ヌンフ)長官は、「ファイザーとジョンソン・エンド・ジョンソンは購買確定書、モデルナは供給確約書で、それぞれ1400人分と1000人分の購買量を確定し、今月中に正式に契約を締結する予定だ」と述べたが、ソ教授は「インターネット書店で本を買い物かごに入れたのと同じ」と指摘。「購買確定書や供給確約書など名前はもっともらしく聞こえるが、ファイザーやモデルナには来年末まで韓国分のワクチンは残っていない」とした上で「1000万人分を担当するワクチン供給の国際機構・COVAX Facilityは貧しい国のための共同購買レベルであるため、富裕国がワクチンを全て接種した後になる確率が高い」と強調した。

また「アストラゼネカワクチンはファイザーやモデルナとは異なり、まだ臨床第3相試験を通過していない」「ファイザーやモデルナがmRNAワクチンである一方で、アストラゼネカはアデノウイルスのベクターワクチンである」などとしてアデノウイルスの有効性や副作用などの問題点を指摘。「韓国保健当局ははるかに安全なファイザー、モルデナの副作用を憂慮していたが、アストラゼネカの副作用は大きくないと主張している」と批判した。

さらに「先進国は迅速にワクチンを確保したが、韓国は何もしなかった」とし、「アストラゼネカも先に契約した国からワクチンを送るので、いつ私たちの番が来るか今のところ分からない」と懸念を示した。

韓国政府は来年1~3月期から段階的にワクチンを導入する予定だが、接種時期は弾力的に決めると発表した。これについてもソ教授は「ワクチンは有効期限があるため、早めに導入して何カ月も倉庫に保管する意味がない」と指摘したという。

これを受け、韓国のネット上でも「これが事実なら大問題」「アストラゼネカが第3相試験を通過できなかったら、どこよりも立ち遅れること間違いなし」「文政権は職務放棄してるようなもの」など批判的な声が上がっている。

一方で「ワクチンの何を知ってるっていうの?」「大学教授が政治に口を出すべきではない」「そんなに不満があるのなら大統領になったらいい」と反発の声も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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