「キム・ヨナの金メダル」を諦められない韓国、ソウル大教授が「異常な開催国効果」を証明し注目集める

Record China    2020年12月2日(水) 22時20分

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1日、韓国・東亜日報は「キム・ヨナが銀メダルを獲得した2014年ソチ冬季五輪の女子フィギュアスケートの採点結果に開催国効果が異常なほど大きく作用したとの分析結果が発表された」と報じた。資料写真。

2020年12月1日、韓国・東亜日報は「キム・ヨナが銀メダルを獲得した2014年ソチ冬季五輪の女子フィギュアスケートの採点結果に開催国効果(host effect)が異常なほど大きく作用したとの分析結果が発表された」とし、「この競技に対する疑惑提起は非常に合理的だったということになる」と報じた。

記事によると、開催国効果とは「開催国の選手が開催国出身との理由で得られる追加点」を意味する。ソウル大学政治外交学部のパク・チョンヒ教授は最近、ベイズ分析(条件付き確立と言える『ベイズの定理』を基に統計的に不確実な事実を確率論的に記述する科学的アプローチのこと。全ての観測資料と結果が定量的ではなく確率分布の形で分析・表現される)で明らかになった上記の結果を発表した。

ソチ五輪でキム・ヨナは、当時無名に近かったロシアのアデリーナ・ソトニコワに敗れ金メダルを逃した。ヨナは合計219.11点(ショートプログラム74.92点、フリー144.19点)、ソトニコワは合計224.59点(ショートプログラム74.64点、フリー149.95点)だった。当時、世界のメディアの評価は「ホームアドバンテージ(開催国効果)が大き過ぎた」「公正なジャッジだった」の真っ二つに分かれていた。

パク教授は「ソトニコワの点数が不正かどうか」を調べるため、「開催国効果が大き過ぎた」との主張の妥当性をベイズ分析で検証した。パク教授は「ソチ五輪の開催国効果が通常の開催国効果の水準を超えていた確率、つまり、どれほどの正確性を持ってそう言えるのかを分析した」と説明した。分析対象は審判の主観的評価にあたる「芸術点」に限定したという。

ソチ五輪の開催国効果を過去の26の大会の平均と比較した結果、通常の水準の開催国効果の範囲を大きく逸脱していた。通常の開催国効果の分布に換算すると、平均の大きさが2.42であるのに対し、ソチ五輪は6.73だった。ソチ五輪の開催国効果が通常の開催国効果より大きい確率、即ち「異常な開催国効果」である可能性はショートプログラムが0.936、フリーが0.973、合計が0.911だったという。

パク教授は「100回シミュレーションしたらショートは94回、フリーは97回ほどソトニコワがより多くの開催国効果を得たということ。結果的に90%の確率でソチ五輪の開催国効果は通常のそれよりもはるかに大きかったと言える。通常の開催国効果であれば、キム・ヨナ選手が10回中9回は金メダルを獲得するはずだった」と説明したという。

韓国のネットユーザーの間でも金メダルへの未練は今も消えていないようで、この記事は大きな注目を集めている。コメント欄には「あのときのことを考えると今でも涙が込み上げてくる」「この事実を知らない人はいない。ソトニコワ本人も分かっているのでは」「ソチ五輪以降ロシアが嫌いになった。今もあのときの感情が残っている」「開催国効果のレベルじゃない。韓国は金メダルを盗まれた。それなのに韓国側の対応は甘過ぎた。連盟は何のために存在しているのか」「あのときの競技は今もまだ見られない」「いつか必ず、順位が正されると信じている」などの声が見られた。(翻訳・編集/堂本

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