中国のワクチン、偏見を克服し国際的な勢いを増す―英アナリスト

Record China    2020年11月26日(木) 8時0分

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マレーシア英字紙ザ・スター(電子版)は22日、「中国のワクチンが国際的な勢いを増している理由」とする英国の政治・国際関係アナリスト、Tom Fowdy氏の寄稿文を掲載した。資料写真。

マレーシア英字紙ザ・スター(電子版)は22日、「中国のワクチンが国際的な勢いを増している理由」とする英国の政治・国際関係アナリスト、Tom Fowdy氏の寄稿文を掲載した。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)が23日付で、その内容を要約して次のように伝えている。

最近、米国の製薬大手ファイザーとバイオ医薬大手モデルナから新型コロナウイルスワクチンの進展に関する多くのニュースが伝えられている。これらが世界で利用可能な二つのワクチン候補であることから、大々的な報道は驚くべきことではない。しかし、米国企業と同様に、科興生物(シノバック・バイオテック)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)、中国医薬集団(シノファーム)などの中国企業も新型コロナウイルスワクチンの第3段階の臨床試験を進めている。米国の2社のように製品を販売するための結果を公表していないが、試験は良好な結果をもたらしており、悪影響はなく、方法論が異なるため凍結されて極低温で輸送する必要がないことが報告されている。

メディアのバイアスにもかかわらず、中国のワクチンは、世界の大多数の地域、特に企業の独占が確立された西側世界の外で受け取ることができる製品だ。すでに多くの国が、選択肢を多様化し、西側への依存と気候の障害を克服し、競争力のある手頃な価格を理由として、中国のワクチンを大量注文している。これまでに中国のワクチンを注文した国は、インドネシア、ブラジル、メキシコ、マレーシア、トルコ、フィリピン。中国がウイルスと戦うための多国間協力を強化するにつれて、ワクチンを受け取る国の範囲も拡大するだろう。

残念なのは、この分野での中国のブレークスルーをあまり真剣に受け止めていない声が西側にあることだ。それは文化的および政治的な偏見から生じている。一部の西洋人は、中国製品の品質が、特に医学などの敏感な分野で劣っているまたは標準以下であるという偏見を持っている。しかし実際には、中国のワクチンは、それらを試し、取得したすべての国の独立した第三者規制当局によって承認されている。中国のワクチンは、その信用を失墜させようとする人がいるにもかかわらず、人気のある選択肢だ。

インドネシアを例にとると、前述の中国の大手3社に4億3000万回分のワクチンを注文している。同様に財政面、人口面、気候面でハードルに直面している多くの国が、中国のワクチンを選択肢と見なす可能性がある。中国のワクチンが唯一の選択肢となるという意味ではないが、その価格と生産能力における優位性は、発展途上国がパンデミックから一日も早く逃れる道を可能にする。

ビジネス中心の米国企業とは異なり、中国はワクチンの無料供給も約束している。それらは世界保健機関(WHO)のプログラム経由で他国に贈られることになる。

中国のワクチンは、シノフォビア(中国嫌悪)を無視して、国際的な勢いを増しており、それを購入するために並ぶ国がますます増えている。米国企業の成果は広く称賛されているが、すべての国が米国のワクチンを購入する能力やインフラを持っているわけではない。中国のワクチンメーカーは、世界中の何十億もの人々の苦境に変化をもたらす上で、重要な役割を果たすことになるだろう。(翻訳・編集/柳川)

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