人民網日本語版 2020年11月24日(火) 7時30分
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このほど「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」が署名された。RCEPは中国の対外貿易企業にどのようなチャンスをもたらすのか。写真は中国国際輸入博覧会。
このほど「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」が署名された。RCEPは中国の対外貿易企業にどのようなチャンスをもたらすのか。中国の輸出入製品にどんな新たな変化が現れるか。今後どのような関連政策が打ち出されるだろうか。北京日報が伝えた。
中国商務部は19日、定例記者会見を開催し、高峰(ガオ・フォン)報道官(同部弁公庁副主任)がRCEPをめぐる状況を説明し、メディアからの質問に答えた。
■地域内の貿易コストがさらに低下
【メディア】RCEPの署名はこれからの中国の対外貿易にどんな影響があるか。署名によって中国の対外貿易と関連企業にどんなチャンスがもたらされるか。
【高報道官】
RCEPは中国の対外貿易と関連企業のために公平で、透明な、安定した、予想可能な政策環境を作り出す。RCEP加盟国はお互いに関税を減免し、市場への参入を開放し、貿易に影響する障壁を撤廃し、税関のプロセスを簡素化するなどして、RCEP域内の貿易コストをさらに引き下げ、貿易の円滑化を推進し、地域内各国の貿易投資の成長を積極的に促進する役割を果たす。
中国にとっては、輸入の多様化を促進し、輸入のポテンシャルを活性化し、輸入構造を最適化し、先進的な技術、設備、部品の輸入及び国内にニーズのある資源型の製品の輸入を拡大する上でプラスになる。また中国から地域内各国への輸出の安定という点でもプラスになる。
このほかRCEPは企業が地域内で事業展開を進め、地域内で生産要素をよりよく配置し、地域内の産業チェーンとサプライチェーンの強靱性をさらに高める上でもプラスに働く。
■RCEP署名が東アジア経済の一体化プロセスを加速
【メディア】中国とアジアの貿易について、RCEP署名後、中国の輸入と輸出の具体的な製品や枠組みにどんな変化が起こるだろうか。
【高報道官】RCEPの署名は東アジア経済の一体化プロセスを加速させ、各加盟国はアジア太平洋地域で深く融合することになり、地域レベルの貿易規模がさらに拡大するものと期待され、ニーズもさらに顕在化するとみられる。加盟国全体で税目の約90%にあたる製品の関税が相互に撤廃され、地域内各国の貿易投資の成長のポテンシャルを活性化することになるだろう。
RCEPの署名は中国の対外貿易の輸出と輸入のバランスの取れた発展を力強く推進する。RCEPは互恵であり、一方で中国の輸入の多様化を促進し、先進的な技術、設備、部品の輸入を拡大する上でプラスになる。また一方で中国が地域内各国への輸出を安定させ、この地域の産業チェーン・サプライチェーンの安全と安定を守るのにもプラスになる。
■RCEP協定の早期発効を推進
【メディア】RCEP署名後、加盟国の間でゼロ関税を実現する製品の税目は90%を超える。企業が国際産業チェーンの分業に参加する場合のコストを引き下げるという点から考えて、商務部はこれからどのような関連政策を打ち出すのか。
【高報道官】企業にとって、RCEP協定そのものが優遇政策になる。商務部は関係当局と共同でRCEPの発効・承認プロセスをできるだけ早く完了させ、協定を結んだ各方面とともに努力して、協定の早期発効を後押しする。
同時に、RCEP協定のPRや解説をさらに強化して、中国国内の企業がRCEP協定をよりよく理解し、関連の優遇条項をより効率的に利用し、協定が中国の企業と消費者によりよく恩恵を及ぼすようにする。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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