2020年11月19日、中国メディアの中国新聞網によると、潘基文（パン・ギムン）前国連事務総長が中国で開かれた会議で「多国間主義を再建しなければ新型コロナウイルス感染を終息させることはできない」と述べた。

記事によると、潘氏は19日に山東省済南市で開幕した2020中独（欧）中小企業協力交流大会にビデオメッセージを送り、「新型コロナは改めて、われわれが相互依存、相互連絡の時代に生きていることを知らしめた。いかなる国も単独で人類が直面している共通の試練に対処することはできない。国際社会において多国間主義を再建してこそ、新型コロナ感染を終結させることができる」とコメントしたという。

潘氏はまた「密接に関わり合うグローバル経済の中で、協力と団結こそが感染拡大に打ち勝てる有効な手立てだ。国際協力の範囲をデジタル経済、スマートシティー、スマート製造といった新分野にまで拡大し、世界のサプライチェーンの安定維持、世界経済の回復加速に向けて貢献を果たすべきだ」とし、今こそ国際協力を一層強化すべき時だとの認識を示した。（翻訳・編集/川尻）